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ミス雪椿クイーンとして加茂をPRする西倉さん(2002.7.17)
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5月の加茂市・第36回雪椿まつりでミス雪椿クイーンに選ばれた加茂市五番町、西倉真由美さん(21)。両親が営む和洋菓子店を手伝いながら、加茂市の華としてたくさんのイベントをこなし、加茂市のPRに努めている。
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ミス雪椿クイーンの務めを果たす西倉さん
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西倉さんの家は創業40年の玉川屋菓子舗。店の接客や包装、ときには菓子の製造も手伝う看板娘として充実した毎日を過ごしている。
そんな西倉さんがミス雪椿にエントリーしたのは、両親や親せきの推薦が始まりだった。「最初、話しがあったとき、無理だな、自信もないし」と消極的だったが、お母さんに「今しかできないことをやってごらん」と繰り返し勧められ、気持ちが動いた。
「お母さんの言葉を聞いてから、もともと人前に出ることは嫌いじゃなかったし、思いきって応募しました」。
選考でまず10人にしぼられたなかの一人に選ばれ、素直に「うれしかった」。最終審査の日は、成人式以来の振り袖に袖を通し、自分でメイクし美容室でヘアスタイルを整えた。
本番のステージでは「もう、きょうで決まるんだからなるようになる」と自分に言い聞かせ開き直ったが、ミス雪椿クイーンに選ばれた瞬間は、さすがに驚き、目を潤ませた。
「直前はどきどきしていました。会場に両親や親せき、友人が応援に駆け付けてくれて、その姿を確認したときは涙ぐんでしまいました」と、きのうのことのように思い出す。
ミス雪椿クイーンに決まると、休む間もなく今度はオープンカーに乗ってパレードに参加した。沿道からカメラのレンズを向けられても実感がわかないまま、喜びを噛みしめる間もなく一日が終わり、一夜明けると大勢の人がお祝いに来店した。
5月の春の加茂祭りでははっぴを着て神輿(みこし)の前を歩き、郵便局の一日局長を務めるなどなど、さまざまなイベントから声がかかった。
「この町で生まれ育ったのに、知らないことがたくさんあることに気づきました。改めて自分の町を見つめ直すことができて、もっともっと加茂のことが知りたくなりました」。環境の変化が西倉さんの地元に対する意識を変えた。
今は月1回ていどのイベント参加があり、ミス雪椿にふさわしいふるまいが求められるが、日常は今までと変わらない。友だちとドライブに出かけ、好きな雑貨や家具を求めてウインドウショッピングをするのが楽しい。趣味は料理。
身近に結婚した友だちもいて、西倉さんも結婚へのあこがれがある。しかし、「今まで“してよかった”と思えることがないので、ミス雪椿をきっかけに自分に対して自信をもっていきたい。1年という限られた時間の中でおとなになれるチャンスととらえ勉強するつもりで取り組みます。負けず嫌いなところがあるのでこの性格はエネルギーの原動力になるはず」と、プラスに生かそうと考える。
加茂市に住む若い女性の多くが一度はミス雪椿を夢見る。西倉さんも子どものころ、亡くなったおじいさんに連れられてパレードを見に行ったとき、「おまえもなれたらいいな」と言われ、「いいなぁー、どうやったらなれるのかなー」と答えたことを覚えている。
西倉さんは「ミス雪椿になりたいと思う気持ちがあるなら、ぜひチャレンジしてみてほしい。私がそうだったようにミス雪椿として、女の子が夢を与える存在になりたい。もっともっと加茂のことを勉強して多くの人に教えてあげたいです」と話している。
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