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spacer8月4日「はしの日」に三条・八幡宮ではし供養祭spacer(2002.8.4)

ごろ合わせで「はしの日」の4日、三条地区食品衛生協会三条支部(茂野和雄支部長)は午前10時半から三条市・八幡宮(藤崎重康宮司)ではし供養祭を行い、数百人にのぼる参拝の市民でにぎわった。

八幡宮で行われた三条地区食品衛生協会三条支部のはし供養祭

八幡宮で行われた三条地区食品衛生協会三条支部のはし供養祭

同支部会員は約30人参加し、拝殿で神事のあと、境内に設置したご神火で使用済みのはし2,000本を焼納。藤崎宮司に始まり、岩本直久市民生部長、相田邦夫市議会議長、嵐嘉明三条地区食品衛生協会三条地区会長らが順番にはしをひとつかみずつ火にくべた。

はしをご神火に投じる藤崎宮司

はしをご神火に投じる藤崎宮司

はしを火に入れるのに以前はヒノキのはしを使っていたが、毎年削り直して短くなったので保存しており、この日は供養されるはしと並べて置いた。

茂野支部長は「はしは日本の食文化を支えるもの。最近では、はしの持ちかたすら知らない人もいる。モノが豊富な時代に生まれ、感謝する気持ちを忘れている人もいる。皆さんお帰りになられましたら、はしの持ち方、感謝する心などを伝えてください」とあいさつした。

市民にも参加してもらおうと、5、6年前からイベントを行っており、ことしも焼きそば、かき氷、スナック菓子、水風船を無料配布した。

かき氷に殺到する市民

かき氷に殺到する市民

参拝者もこれがいちばんの目当て。焼きそばの調理はプロの仕事のこともあり、長蛇の列。わずか30分足らずで用意した500食はきれいになくなる盛況だった。

前回はかき氷などなくなり食べられなかったという親子連れは「ことしは、早めに来て並びました」と、イチゴのかき氷で1年越しの達成感と涼を味わっていた。

はし供養は、昭和50年に民俗学研究者による「はしを正しく使おう」という提案で始まり、東京都千代田区の日枝神社での「はしの感謝祭」が有名。三条では3年後の昭和53年に、当時の三条割ぽう組合(今の三条総合飲食サービス業組合)の有志が、八幡宮ではし供養祭を行ったのが始まりで、2年後から三条地区食品衛生協会三条支部の行事として行っている。


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