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燕市文化会館では10月26、27の2日間、同ホールで上演する市民提案型自主事業・市民参加型創作劇「おまえは何を考えているんだ」に向け、公募で集まった出演者やスタッフが練習に取り組んでいる。 役者やダンス要員、運営スタッフなど、20歳から70歳までの100人ほどが参加している。燕市とその近隣市町村の人を中心に遠くは柏崎市からの参加もある。 それぞれ仕事や家庭の合間を縫ってなので、まだ全員がそろったことはないが、7月に入ってから週に数日、台本合わせや演技の練習を行ってピッチを上げている。 劇は、女優を目指す主人公ケイコがオーディションを受けながら、自分が「何をしたいか」ではなく「どうしたいか」を見つけていく現代劇。演劇の経験者は5、6人で、あとは初心者。参加者の中にはダンスの講師もいるが、一から演劇をつくりあげている。 昨秋、同会館は6回コースのアートプロデュース講座を開いた。その受講生20人が、講座終了後に自主事業を行おうと話し合い、受講生のひとりで以前から地元で芝居をしたいと思っていた流木アーチストの燕市花見、タナカ・キンさん(51)が「演劇をしたい」と手を上げた。 しかし、受講生の大半の賛同を得られなかったため、タナカさんはことしに入って改めて出演者や企画、運営するスタッフを募集して形になった。 練習が進むにつれて意見がぶつかることもあるが、タナカさんはそれを歓迎する。「サークル活動で大切なのはさまざまな世代間の交流。世代が違えば意見も異なりますが、意見を尊重しあえば世代のバトンタッチもできます」とタナカさん。 脚本もタナカさんが書き下ろした。東京からUターンしたとき、多くの人に問いかけてみたかった気持ちを本にした。 「このままでいいとは誰も思っていない。じゃぁ一体どうすればいいのか。一人ひとりが考えていかなければならないことだと思います。自分のだめな部分を認め、自分の過ちを自分で気付けば確実に変わっていける。失敗から学ぶこと、そんな思いを込めて書きました」。 タナカさんは、そう熱く語る一方で、「上演が終わったあと、みんなで一つのことをやりとげた感動の中でおいしい酒を飲みたいですね」と笑う。 上演まで残り約3カ月。ダンス要員とステージを転換するスタッフ、舞台美術制作が足りず、参加者を求めている。対象は18歳以上で、経験のない人でも構わない。問い合わせは、燕市文化会館(電話0256-63-7001)へ。 |
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