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燕市東太田、協栄信用組合(高橋作衛理事長)は、8日午後2時半から地場産業振興センターで、同信用組合設立50周年記念講演会を開き、評論家でジャーナリストの田原総一朗氏の講演「時代を読む」を1,400人が聴講した。 田原氏はテレビ番組「朝まで生テレビ」や「サンデープロジェクト」の出演でおなじみ。テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いている。 田原氏は明るいグレーにピンストライプの入ったスーツに落ち着いた薄黄色のネクタイ。68歳にはとても見えない若々しさで、演壇に立った。 「ロッキード事件は無罪だと思っている。田中角栄を掘り起こしに新潟、長岡、そして三条も取材に来た」と三条を訪れた思い出を話した。 小泉総理の支持率が急降下したのは田中真紀子代議士を首にしたからだと話を進め、地元だと言いにくいとしながら「親父が偉すぎると子どもは難しい。だいたい親が偉いと、子はだめなんだよね」。テレビと同様、言いにくくても言いたいことは言う田原氏に会場は笑い声が響いた。 日本の銀行はバブル崩壊でおかしくなったという話の中では、「協栄信用組合さんは違いますよ」と言うと会場からはまた大笑い。 日本の政治、アメリカや中国など世界との関係をまじえながらの経済の流れや、日産、トヨタ、松下電器とソニーと実名をあげてバブル崩壊後の経営者の話、情報化社会で商社はいらないという時代になぜ伊藤忠は復活したかなどをわかりやすく話した。 そうしたグローバルな視点からも地元の中小企業が学んだりヒントを得たりできる部分は多く、参加した人たちは田原氏の軽妙な話術のおかげで世界や経済に関する話をすんなりと消化し、あっという間の1時間半だった。 田原氏は演壇から下りると参加者と握手しながら客席を抜け、会場前で著書を販売していたコーナーでは、気軽にサインや握手にこたえ、たっぷりサービスしていた。 同信用組合では講演後も午後5時から燕三条ワシントンホテルで記念式典を行い、170人が出席。高橋理事長の式辞や上野正彦日本銀行新潟支店長、野村攻全国信用組合中央協会常務理事、高橋甚一燕市長が祝辞を述べ、さらに記念祝賀会を開いた。 |
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