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三条市本町3、(株)まるよし(吉田行雄社長)は、民事再生法適用の記者会見から一夜明けた3日、9店舗全店で売りつくしセールをスタートした。8日まで営業していったん閉店するという三条の老舗の暗いニュースとは裏腹に、在庫が8日までもたないほどの売れ行きに吉田社長が「8日前に閉店も考えている」と心配するほど、各店とも買い物客でにぎわった。 在庫処分のため食料品2割引き、衣料品などは3割引きで販売している。本店では開店の午前10時から大勢の買い物客が押し寄せた。隣接の駐車場は常に満杯状態で、店頭の歩道は数十メートルにわたって自転車がぎっしり並んだ。 客が多ければ商品もまさに飛ぶような売れ行きで、夕方には商品を陳列する棚にもすき間が目立ち始めた。 食品の仕入れでは、2割の問屋が同社への納品を中止。3日は衣料品などで一部、メーカーによる引きあげがあり、今後の入荷の予定はない。 近年、人気だったのが、500円の買い物につき1枚もらえるたまご切手で、切手を集めると、タマゴやコメと交換するサービス。店内入り口のたまご切手の交換所にはひっきりなしに引き替えの客が訪れ、通常のストックだったタマゴとコメは午前中で早々に品切れに。午後からの再入荷分のタマゴもあっという間になくなり、「翌日の入荷までお待ちください」と張り紙を掲示した。 吉田社長は「8日まで商品がもつかどうか心配。今後の売れ行きしだいでは8日前に閉店も考えている」と話し、スポンサー探しに奔走している。 本店テナントの「靴のマルヒロ」の丸山広一専務は「きのうのテナント説明会で、この事態を初めて知って驚いた。急なことなので対応をまったく考えておらず、きょうは1割引きでの販売をしたが、明日からはまるよしにあわせてさらに割引きしていく。まるよしの再生を希望しています」と話した。同店はパルムのテナントでもあったが、パルムの時は半年ほど前から知らされており対応を考えられたが、今回は突然のことで戸惑いを隠せない。 また、同店5階にあるハローワークの出先機関、県央パートサテライトは、6日までは同所で業務を行い、閉店後の9日からはとりあえず北入蔵1、ハローワーク三条(三条公共職業安定所)内に移る。 |
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