ニュースタンク
|
...見出し一覧へ
|
|
解散から30年のトワ・エ・モワが800人を魅了(2002.9.15)
|
|
|
(株)コロナ(内田力社長・三条市東新保)は、14日午後7時から県央地域地場産業振興センターで「コロナスペシャルコンサート '02〜白鳥英美子 with トワ・エ・モワ コンサート」を開き、来場した約800人は解散から約30年を経て復活したトワ・エ・モワのハーモニーを存分に満喫した。
|
30年前と変わらないどころかそれ以上の魅力を放ったトワ・エ・モワ
|
同社は音楽振興の一助にと毎年、地元では商業的に難しい中央のミュージシャンのコンサートを開いており、ことしは内田社長のリクエストもあってトワ・エ・モワで企画した。
|
白鳥英美子さん
|
トワ・エ・モワは白鳥英美子さんと芥川澄夫さんのデュオグループで1969年結成。『或る日突然』でデビューし、73年に解散するまでの4年間に『空よ』『誰もいない海』とヒット曲を連発した。
白鳥さんは解散後もソロ活動を続け、テレビ出演は少ないが、カネボウ・ナイーブのCMソング『恋はやさし野辺の花よ』やドラマ「ホテル」の主題歌『LET THE RIVER RUN』など、それと知らずに白鳥さんの歌声を聴いていることが多い。
|
芥川澄夫さん
|
芥川さんは解散後、レコード会社のプロデューサーとなったが、長野冬季五輪で札幌冬季五輪のテーマソング『虹と雪のバラード』が再び注目されたのを機に25年ぶりに活動を再開。さらに、トワ・エ・モワ結成30周年を記念して昨年から本格的なコンサート活動を始めている。
コンサートは白鳥さんがメーン。上から下まで白で統一した衣装の白鳥さんは、シンプルな演奏をバックに歌い上げ、新潟にちなんで『砂山』の半分を英語の歌詞にした『THE SAND DUNES』も披露した。ときにはフォークギターを弾いたり、演奏なしのアカペラで歌ったりと、歌唱力の高さを存分に披露。なかでも印象的だったのがファルセットで、かつてのトワ・エ・モワの時代のヒット曲ではあまり聴かれなかったクリスタルのように繊細で透き通るようなハイトーンは聴衆を魅了した。
|
弾き語りを披露する白鳥さん
|
最初は白鳥さんのソロで、7曲目で『誰もいない海』を歌い始めるとステージの袖から芥川さんが登場。芥川さんの甘い歌声が重なり、懐かしいハーモニーが会場を包んだ。
トワ・エ・モワとしての活動再開から間がないためか、息のそろわない部分もあったが、互いに相手のバイブレーションに合わせるようと努めているのを見て取ることができ、ステージでハーモニーを紡ぎ、仕上げていく手慣れていない姿が逆に聴く者を引きつけた。
来場者にとって予想外だったのは芥川さんのおしゃべり。「コロナ除湿器を使っていて、今もウチで運転中です」というサービスやトワ・エ・モワ時代の多忙さから「これが解散のきっかけになった曲です」と『或る日突然』を歌い始めた。
さらにはNHKにジーパンで出演したのはトワ・エ・モワが初めてだったという逸話から芥川さんは白鳥さんを見て、「今は着ているものはきれいだけど、汚い…」に、思わず白鳥さんも素になって大笑いしていた。
来場者の平均年齢は50歳前後。その胸をぐっと熱くさせたのは、ラストの18曲目に歌った冬季五輪の『虹と雪のバラード』。ただのヒット曲にとどまらず、それぞれが味わった時代の空気と重なり、心の中は当時の自分自身に戻っていた。
■関連リンク
株式会社コロナ
|