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三条の裏千家男子茶遊会が男の点前披露(2002.9.17)
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女性人口が圧倒的な茶道だが、ルーツにさかのぼって“男の点前”を─。三条市内で茶道をたしなむ男性を中心につくる裏千家男子茶遊会(若穂囲明会長・10人)は16日、三条市本町3、丸井今井邸で第9回市民呈茶席を開き、参加した150人に男の点前で茶をふるまった。
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16日開かれた裏千家男子茶遊会の第9回市民呈茶会
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秋と平和をテーマにした道具組み、茶碗や掛物などについての話を聞きながら1席25人ほどが30分ほどの茶席を楽しんだ。
丸井今井邸を見学に来てついでに参加した30歳代の男性は「お茶は初めてでしたが、おもしろかったし落ち着きました。作法もわからないから、茶道には縁がないと思っていましたが、いい機会になりました」と話し、気軽な呈茶席の目的通りに楽しんでいた。
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裏千家男子茶遊会会員
(写真をクリックすると拡大表示)
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新潟市で活動する裏千家男子の会の会員で三条市内に住む若穂囲明さん(62)=西本成寺=と呉服店経営の松永一義さん(52)=横町1=、茶道具店経営の野島浩司さん(45)=東裏館2=の3人が、地元でも気軽な男の茶席をと近隣の会員に声をかけて男子茶遊会を発足した。
平成12年9月から春夏秋冬と年4回、市民呈茶会を開いている。当初は三条市本町1、堤清六邸を改築した倉龍庵を会場にしていたが、丸井今井邸保存会の依頼もあり、より幅広く市民から参加してもらおうと丸井今井邸に会場を移して今回で3回目になる。
若穂囲会長は「流儀にこだわらず、名品主義にとらわれない肩の凝らない茶席で、気軽にお茶を楽しんでください。子どもさん連れもいらっしゃいますし、茶道にふれたことのない方やお茶を飲んでみたい方、まったくの初心者の方も大歓迎です」。
さらに「茶道人口の97%は女性で、男性からするとどこへ行っても女性ばかり」と男性が肩身の狭い思いをしているが、「元をただせば茶道は男性が始めたもので、本来の男性の点前を見てもらいたいですね」。男の茶道復権にマイペースで取り組んでいる。次回は12月に丸井今井邸で開く。男子茶遊会、呈茶席の問い合せは若穂囲会長(0256-34-6357、メールwakahoi@wonder.ocn.ne.jp)へ。
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男子茶遊会
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