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三条高校で創立100周年記念式典や記念講演会(2002.10.6)
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創立100周年を迎えた新潟県立三条高校(坂井政行校長・全日制1087人・定時制123人)の創立100周年記念事業実行委員会(会長・梨本清一同窓会長)は、5日午後1時から同校で記念式典と記念講演会を開いた。
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三条高校の創立100周年記念式典と記念講演会
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三条高校は明治34年3月新潟中学校三条分校として設置されたのが始まりで、翌35年4月に開校、5月1日に入学式を行い、この日を創立記念日と定めた。明治37年に県立三条中学校、昭和23年に学制改革で県立三条高等学校と改称、昭和26年に定時制課程を設置した。現校舎は昭和30年代前半に鉄筋コンクリートに改築して改修を重ねてきたが、老朽化に伴い平成17年に三条市月岡地内に移転する。
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校歌斉唱する在校生
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1世紀にわたる歴史を祝う記念事業のテーマは「燦々と輝け三校新世紀〜夢と希望、誇りと自信を持って、21世紀に羽ばたこう〜」。在校生や同窓生1,800人が参加し、記念式典、そして記念講演会では加茂市出身で三条中学校第33回卒のネパール・ムスタン地域開発協力会理事長近藤亨さん(81)の講演を聴いた。
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坂井政行校長
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記念式典で坂井校長は「100年の歴史を刻む学びやも、平成17年度に移転が決まり月岡地内の62,300平方メートルが新しい舞台となり現代的な新しい校舎ができる。新しい世紀への舞台として存分に活用させていただき、よき伝統の上にさらに新しい校風を刻む。本校の伝統である穏健、勤勉の学風の下、新時代にふさわしい人材の育成を目指し、いっそう努力する」とあいさつした。
梨本実行委員長は「100年の重厚さと偉大さをあらためて思い知ることができた。記念実行委員会では募金を募り目標の2000万円を超えた。不況のおり、企業寄付を極力控え、2万有余の卒業生一人ひとりの協力のおかげで事業すべてを計画通りできた」と感謝した。
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梨本清一実行委員長
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高橋一夫三条市長の祝辞や岩井和夫前同窓会長の表彰、校歌額や吹奏楽楽器など教育環境整備の設備寄贈目録贈呈などのあと、山本祐貴生徒会長は「100年の重みのある学校で学べることは誇りであり、喜びである」と喜びの言葉を述べた。
校歌斉唱では100年の歴史を感じ、この校舎が無くなることを惜しみながら、高校生当時を思い出す同窓生、在校生の大きな歌声が体育館に響いた。
記念講演で講師の近藤さんは「高い理想を掲げて進め〜苦難の時こそ飛躍の好機〜」を演題に、80歳代とは思えない力強い声で、会場の一人ひとりに話しかけるように講演した。
ヒマラヤ山脈の標高3,600メートルの高所で作ったイネを手に「若いころは何でもしなさい。貴重な体験になる。うかうかと過ごしていてはだめ。ほかの人にはこれだけは負けないという何かがあるはず。失敗を恐れずに夢をもって突き進め」「自分がやりたいと思うことには死にもの狂いで進んでほしい。自分が正しいと思ったら失敗しても弱音をはかない。どんな困難にあっても歯をくいしばっていけば最後には成功する。説を曲げないで突き進んだから今の近藤がある」と檄(げき)を飛ばした。
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3年後の移転とともにその役割を終える三条高校の現校舎
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一方で、高橋三条市長の顔色が以前に会ったときよりよくなった、坂井校長がいるから三高は大丈夫といった話で会場をわかせた。
午後5時半から県央地域地場産業振興センターで記念祝賀会を開いた。また、4日から6日までの3日間、三条市体育文化センターで同記念事業「母校が生んだ芸術家作品展」を開いており、三条市の名誉市民となった日本画家岩田正巳氏と写真家渡辺義雄氏、それに工芸美術家広川松五郎氏の3人の作品を展示している。
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三条高校同窓会
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