金属研磨仕上げ技能競技会で最優秀大賞を含め夫婦が受賞

日本金属研磨仕上げ技能士会（高橋薫会長）と燕研磨工業会（大原実会長）は、11日午後6時から燕商工会議所で第7回金属研磨仕上げ技能競技会表彰式を行い、最優秀大賞・新潟県知事賞に輝いた燕市・山崎研磨工場の山崎正明さん＝燕市大曲＝をはじめ入賞者8人を表彰した。

第7回金属研磨仕上げ技能競技会で最優秀大賞の山崎正明さん（左）と女性初のエントリーで奨励賞も受賞した妻直子さん

研磨業界の技術向上PRを目的に平成7年から毎年、金属研磨仕上げ技能競技会を開いており、今回で7回目。ことしの課題は写真立て。230×157ミリのSUS304（18-8ステンレス）をミラー仕上げし、一部につや消しのサテンデザインを施すもので、平滑さやデザインの寸法の正確さを測定器で計測し、数十項目にわたってチェックし、審査した。

今回は燕、三条、吉田、栄など9市町村から38社、50人の申し込みがあり、最終的に提出されたのは27作品。3日午前10時から午後4時まで審査し、最優秀大賞の新潟県知事賞1点をはじめ、最優秀賞と優秀賞を1点ずつ、奨励賞5点の計8点を決めた。

高橋会長は「今回初めて女性がエントリー、入賞された。研磨業界の活性化につながると信じている。今はほんの少しの明かりも見えない状態。しかし共同受注システム構築やマグネシウム加工の構築事業が今年度には完成する。東の空から太陽が昇ることを確信している」とあいさつした。

高橋会長から受賞者に表彰状を手渡したあと、入賞者を代表して最優秀大賞の山崎さんは「けがをしない、時間をかけない、製品に自分の気持ちを込める、の3点を注意して製作した。今回の表彰を励みとして技術の向上に努めたい」と受賞者のことばをのべた。

女性で初エントリーし、奨励賞を受賞したのは山崎さんの妻、直子さん。直子さんは「皆さんに一つおわびがあります。賞を夫婦で2つもいただいた」と話すと会場から笑いが響いた。受賞者8人は次の通り。

【最優秀大賞】▲新潟県知事賞＝山崎正明（山崎研磨工場・燕市）
【最優秀賞】▲新潟県技能士会連合会会長賞＝今井紀幸（加藤研磨工業所(株)・栄町）
【優秀賞】▲燕市長賞＝小林三郎（小林研磨・吉田町）
【奨励賞】▲燕商工会議所会頭賞＝山崎直子（山崎研磨工場・燕市）▲日本金属洋食器工業組合理事長賞＝加藤三代次（加藤研磨工業所(株)・栄町）▲日本金属ハウスウェア工業組合理事長賞＝内山正巳（同）▲日本金属研磨仕上げ技能士会会長賞＝吉田茂（(有)吉田羽布製作所・三条市）▲燕研磨工業会会長賞＝佐藤香（佐藤香工場・燕市）