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燕市で合併に関する住民説明会始まり、市民の関心高い(2002.10.22)
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県央東部合併研究会の構成市町村が合併に関する住民説明会を開くなか、最も遅れて燕市でも21日、「市長とのまちづくり座談会〜合併と今後のまちづくり」がスタート。市民の関心は高く、市民からは三条市との合併を疑問視する声が目立った。
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21日行われた燕市の1回目の「市長とのまちづくり座談会」は市民80人が参加して会場の小池公民館は満杯に
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11月7日までに12回、公民館などを会場に地区ごとに開く。21日はその初日で、午後7時から小池公民館で開き、県央5市町村との合併について説明し、市民の質問に答えた。
市からは高橋甚一市長をはじめ中野邦雄助役や各課長ら12人、さらに同合併研究会委員4人が参加した。市民は年配の男性を中心に約80人が参加して用意したイスでは足りず、市民の合併に対する関心の高さを示した。
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県央東部合併を推進の立場で説明、理解を求める高橋燕市長
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高橋市長は「よその町ではあまり関心がないと報道されていて、きょうは心配したが、たくさんの方に来場していただいた。地方分権の推進、広がる住民の日常生活圏、少子高齢化、住民ニーズの多様化、悪化する自治体の財政状況の5つがポイントで、合併は避けて通れない思っている。一昨年、燕市合併調査検討委員会を設立した結果、燕市は三条市と吉田町と一緒になればいいのではと提言を受けた。私は吉田町にも研究会に参加しようと声をかけたが、西蒲南部地域へ行かれた」。
県央東部合併研究会の設立に至った必然性を話すとともに「人口15万人以上ないと福祉の十分な対応ができないのでは」と、規模の小さな町では市民サービスの低下につながる恐れがあることを心配した。
市民は「私が聞いた人は(燕市は)吉田、西蒲と合併の意見が多く、三条市とは少ない。まちづくりは市民の協力あってこそ、吉田がいいという中で見切り発車して本当によいのか」と質問したのに対して高橋市長は「歴史や伝統を考えると西蒲だったが、県央東部16万人、大きな枠の中で研究してきた。市民の意見として考慮に入れる」と、西蒲との合併も視野にあることを説明した。
市民の「財政指数が県内上位4番目という燕市を誇りに思う。それが合併によってよその借金を背負うことになる。貧乏市町村とだんな様が一緒になってみすみす損をするのでは」という質問に、中野助役は「三条市のことを言っておられると思うが、三条市も社会投資に使ったお金で無駄遣いをしたわけではない。燕市も皆さんの要望を満たすほど余裕はない」と、燕市の財政状況も比較的、健全とはいえ、厳しいことに変わりないことを話した。
また、「今後のスケジュールの法定協議会設置の議会議決とあるが前回、否決されているが、今度は勝算はあるのか」と市民が質すと高橋市長は「燕市では独自アンケートをしながら一人ひとりに合併について考えてもらい、その雰囲気を見ながら進める。議会に出す以上は否決は困る。それ以前の説明が大事」と、法定協議会設置は市民、議会のコンセンサスを得てからの作業になるとした。
午後8時半ころに始まった質問に市民の手が次々と上がり、予定の9時を20分ほど過ぎて閉会。三条市との合併で本当にいいのかという厳しい質問が目立った。
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市長とのまちづくり座談会開催日程
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