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第24回三条市展始まり、展示会場整備に期待膨らむ(2002.10.26)
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三条市と三条市教育委員会は、26日午前9時から三条市体育文化センターで第24回三条市美術展覧会の開場式と表彰式を行い、30日まで5日間の幕を開けた。あいさつで市長、市議会議長から展示会場の整備に前向きな話が続き、美術愛好者には期待の膨らむ市展ともなっている。
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会場入り口前で行った第24回三条市美術展のテープカット
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開場式は関係者、受賞者らが参列。同美術展運営委員会会長の高橋一夫三条市長は「市民には(作品に)身近に接する場として、制作者には発表やレベルアップの場とチャンスを提供している。有効な楽しい場にしていただければと思う」とあいさつ。
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会場をめぐる高橋三条市長ら
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会場入口前で高橋市長、中條耕二市展運営委員長、相田邦夫市議会議長、西沢慶一経済文教常任委員長、田邊玉翠審査員代表、熊倉収一市教育委員長の6人でテープカットを行い開場した。参列者らはそのまま入場し審査員や制作者などの解説を聞いたりしてゆっくりと作品を見学した。
午前10時からの表彰式のあいさつで高橋市長は「制作の苦労話を聞きながら見せていただきました。作品は素晴らしいのに周りの施設がみすぼらしく、施設が良ければもっと作品が引き立つ、先日の三人展の時にも施設がこれではという気持ちをもった。なんとかやりくりをしながら、皆さま方のご努力にそえるよう頑張りたい」と会場の整備の検討を約束した。会場をなんとかしなくてはとあいさつ。
それに呼応するように相田市議会議長は「市民のお力添えで常設館ができればと思っている。都民債や市民債まで発行してやっているところもある」と、財政難のなかでも常設館設置の手法を提案した。
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故荻根沢小帆さんの作品
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市展賞6部門6人に高橋市長から賞状と副賞を手渡し、奨励賞22人は各部門代表者に賞状を贈った。ことしからの新潟日報振興賞の6人は代表者が賞状と記念品を受け取った。
中條委員長は「参加出品していただくことに意義がある。昨年は315点、ことしは303点。入場者も4,500から4,300人と減少傾向にあるので、ぜひ皆さんを誘い、一緒にご鑑賞いただきたい」と来場を呼びかけ、先に名誉市民となり第1回から運営委員の鶴巻三郎氏を顧問に委嘱したと報告し、パーティーに移った。
受賞者の中でも注目は彫刻と工芸部門で初の市展賞ダブル受賞となった捧徳広さん(56)=三条市一ノ門2=は「うれしいです。彫刻はこれまで3回奨励賞をいただき、昨年無鑑査になる4回目をねらったが入賞できなくて、ことしこそと出品した作品。工芸はどう評価していただけるか次回の参考にしようと出品した作品だった」と入賞を喜んでいた。
また、ことし6月24日に肺炎のため75歳で亡くなった県内書道界の重鎮だった故荻根沢小帆さんの作品を運営委員出品で展示している。荻根沢さんは中央の書道団体(財)書道院の董事(とうじ)、地元でも書道団体三美会を創設し会長として活躍した。市展では第1回目から運営委員を務め、5月20日に開いた第24回市展の第1回会議にも出席していた。
市展賞の顔
日本画
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洋画
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書道
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倉品カヨさん(65)
=三条市神明町=
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日浅進さん(47)
=三条市興野3=
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本多和宏さん(27)
=小須戸町矢代田=
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『群れ』 |
『遠い日』 |
『白露寒』 |
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彫刻
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工芸
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写真
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捧徳弘さん(56)
=三条市一ノ門2=
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西一郎さん(61)
=三条市西裏館2=
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『スパイラル02』 |
『遊』 |
『峠の朝霧』 |
■関連リンク
三条市展入賞者決まり、初の2部門市展賞受賞も(2002.10.21)
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