三条商工会議所小売商業部会と三条市商店街連合会は5日、同会議所で部会総会と臨時総会を開き、9月にそれぞれ部会長、会長をを辞任した吉田行雄(株)まるよし社長の後任に三条市本町2、住谷哲雄(有)すみや社長を部会長、会長に承認した。

5日開かれた三条商工会議所小売商業部会の総会と三条市商店街連合会臨時総会

正午からの部会総会と臨時総会には会員ら24人ほどが出席。同部会総会では部会長選出と欠員に伴う条議員並びに3号議員推薦の件を、同連合会臨時総会では連合会会長就任の件を議題とした。

馬場信彦同会議所担当副会頭は「まるよしさんがああいう形になり、吉田氏から辞表が出ましたので後任を決めたい」と話し「2対8の原則を知っていますか。売り上げをつくるお客というのは、2割の固定客が8割の売り上げをつくるということ。2割のお客さまの顔が浮かぶと、どういうサービスをしたらいいかわかる。生き抜くためには採算をどうしていくか、人のことを言えたことではないが十分、勉強して足腰を強くしていかねばならない」とあいさつした。

部会長、連合会長に就いた住谷哲雄さん

(株)まるよしが8月末に民事再生法の手続きを始めたこともあり、部会長と連合会長を務めていた同社の吉田社長が9月21日に辞任。以来、それぞれの役職は空席のままだった。

部会長と連合会長はそれぞれ部会と総務委員会の推薦で本来、3月末の同会議所議員総会で承認されるが、会長不在は好ましくないという判断から10月9日に同会議所の1号、2号議員対象の議員懇談会で住谷哲雄さん(71)をそれぞれに推薦、5日の臨時総会で承認となった。小売商業部会3号議員と常議員も部会で推薦し住谷さんを承認した。

住谷さんは「6月の総会で決まった7項目の重点目標を、各議員とともに実行していく。長崎屋、パルムのジャスコ撤退、まるよしと三条の歴史始まって以来、中心市街地は厳しい状況。専門店として大型店との違いをはっきりさせ、生活が楽しくなる提案をし、お客の生活をきちんとつかんでいなくてはならない」と話した。

ほかにTMO事業の報告と地域通貨の説明を行い、中小商店活性化セミナーとして(株)神田経営研究所商業活性化センター岩上亘登録専門指導員を講師に「後継者育成とこうすれば客数増は図れる」のテーマで講演を聴いた。

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