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県作業工具協同組合が創立50周年式典(2002.11.6)
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新潟県作業工具協同組合(渡辺一郎理事長・23社)は、5日午後5時から三条市・餞心亭お々乃で同組合の創立50周年記念式典を開き、組合員ら約30人が出席して半世紀の節目を祝った。
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新潟県作業工具協同組合の創立50周年記念式典
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同組合は昭和27年10月10日、「世界に通じる品質を」を旗印に長谷川藤三郎(株)マルト長谷川工作所会長を初代理事長に12社で設立した。渡辺理事長はあいさつで昭和20年代半ばから地元企業の作業工具製造が始まり、材料や燃料のとぼしいなかで困難な高品質、均等化を目指した歴史を振り返った。
続けて「そのなかで作業工具関連のJIS制定が行なわれていった日本の機械産業や作業工具の製造でも品質水準を世界的レベルに引き上げたいという国家的意思の表れでもあった。そして27年に世界に通じる品質をという共通の目的をもち(同組合を)設立した。輸出と搭載工具など国内に重点と2つに分かれたが、搭載工具は値引き要求が苛烈し、輸出重点となっていった」。
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渡辺一郎新潟県作業工具協同組合理事長
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その後ドルショック、オイルショック、円高の直撃を受けて米国向け輸出は激減、さらにはバブル崩壊もあり、「50年の歴史は激しく変遷する社会環境、経済情勢の連続であったが、組合員各位の努力や創意工夫でこれまでの困難を克服できた」と、さらに強い団結で業界が発展するよう願った。
功労者感謝状贈呈では、渡辺理事長から小山鉄郎(株)スリーピークス技研会長、相田明雄(株)相伍工業社長、長谷川藤三郎(株)マルト長谷川会長の3人の歴代理事長に感謝状を手渡した。
来賓祝辞で三条市長代理の竹田卓積収入役に続き、渡辺勝利三条商工会議所会頭は「初代がマルト長谷川会長と聞いて驚いた。おそらくまだ80歳になっていない長谷川さんが50年前にリーダーとして活躍、若い方たちでつくられたことに驚いた」と功績をたたえた。
記念事業では初めての同組合の記念誌を制作。経費節減や利便性からCD-Rとして発行するもので、同組合青年部「志伝会」の成田秀雄会長がスクリーンに映して発表した。
その後、記念誌編集に協力した郷土史研究家で野島出版編集部の荒木常能さんから人間と人間がかかわってきた金属工業についての講演を聴いた。
■関連リンク
新潟発 Hand Tool 大百科(新潟県作業工具協同組合)
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