秋の深まりとともに紅葉も山から里へ。弥彦村のもみじ谷も今が紅葉の盛りで、10月下旬から続く寒波と荒天に観光客の出足は鈍いものの、鮮やかな秋の色で谷を染めている。
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9日の弥彦・もみじ谷は雨が紅葉を輝かせた
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JR弥彦駅を左に出てすぐの弥彦公園。そこから奥へともみじ谷が延びる。その名の通り、谷はモミジが多く、緑から黄、そして燃えるような赤と、まるでグラデーションのような紅葉を満喫できる。
谷を流れる小川の水がたどり着いた先の池には、鏡を見て化粧直しでもするように紅葉した木々が水面に自身の姿を映す。谷に架かる朱の観月橋は、昔の木橋を再現したデザインで秋の風情を引き立てている。
残念なのは、紅葉の始まりとともに一足早く到来した冬将軍。すでに初雪も観測し、せっかくの紅葉にも訪れる見物客は少ない。
反面、雨に濡れた紅葉は一段と鮮やかに、つややかに発色。風の強い日でも谷は意外なほど穏やかだ。間もなく木々は葉を落とし、雪が降ればモノトーンの世界に変わる。弥彦神社では24日まで菊まつりも開かれており、厚着をしてでも冬本番を前に弥彦の秋をたん能しておきたい。
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