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[NUM総合講座レポート(7)]賀井治久(株)ツバメックス社長(2002.11.15)
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平成14年11月8日 テーマ:「中小企業のこれからの製造業」 講 師:賀井治久(株)ツバメックス社長
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経営大4年五十嵐浩さん
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本日お話を伺ったのは(株)ツバメックス社長の賀井治久先生です。ツバメックスの旧名称は燕プレス工業といい、現在金型部門では大型のプレス金型設計製作、射出成形金型の設計製作を、金属加工部門では精密部品プレス、プラスチック金型の加工組み立てなどを行っています。特徴ある部分を言えば、1982年に業界初となる3DのCAD/CAMシステムを導入し、製造加工を3Dでおこなってきていることです。さらに、1996年からはソリッド設計の開発を開始し現在に至っています。先生のお話は概ね、人生哲学、経営思想(経営哲学、経営指針、志など)、ソリッドに関するお話(ソリッドの利点、欠点、開発、効果、目的、手段、方法、今後など)、そして若者への期待(「若者よ、もし能力があれば君たちは野に下り社会の礎となれ」というメッセージなど)でした。
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賀井治久(株)ツバメックス社長
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お話をお聞きし、賀井社長の目指すツバメックスのスケールの大きさに驚きました。また、現在のツバメックスには景気を当てにする必要のない先端を歩き続ける企業のすごみを感じました。特に頭に残るのは、経営思想のところでお聞きしたバランス感覚に関してです。企業は営業や技術など様々な業務から成り立っているがこれらはバランスが必要であるが、バランスがとれてしまったら動かなくなるので、どこか一つを伸ばすことで全体をそれにあわせる様にあげていく、といった趣旨のお話でした。バランスが必要なことは理解できますが、それが企業の進化を止めてしまう、それを回避するために絶えず何かを変えていく、でもそのためには何を変えるかイメージできなければならないのだろうと思います。今回は、経営するとはそういうことなんだ、と想像することができました。
大変興味深く私にとって意義のあるお話を伺い心から感謝いたします。ありがとうございました。
NUM総合講座レポートについて |
新潟経営大学は、9月18日から12月18日まで14回にわたり平成14年度総合講座を開設。各回の講座について同大学学生からレポートしてもらい、掲載する。
総合講座では、産業界で活躍する人を講師に経営の現状や経営戦略などを講義してもらい、学生に地域企業の経営の現実を正しく理解させ、今後の学習計画や人生計画を考えてもらうこと目的とする。
今年度の統一テーマは「企業を活かす・新潟を創造する」。一般の人も無料で聴講できるいわば公開講座で、幅広い受講を呼びかけている。受講申し込みや問い合わせは同大学学務課(直通0256-53-4490)へ。講座の日程は次の通り。
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