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大学教授講師に三条商議所の技術塾が開講(2002.11.20)
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三条商工会議所は、20日正午から三条・燕地域リサーチコアで平成14年度技術塾「基礎から学べる鐵と鋼」を開き、長岡工業高等専門学校環境都市工学科の武田鐵治郎教授を講師に金属の基礎科学について学んだ。
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20日スタートした平成14年度技術塾「基礎から学べる鐵と鋼」
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4回コースで開いており、この日はその1回目。三条、燕、栄、下田の製造業や材料を販売する商社などを中心に、経営者や製造、営業、事務の11人が参加しており、3回までは鉄と鋼とステンレス、鋼の溶接や熱処理の講義、最終の4回目は千葉県君津市、新日鉄君津製鐵所を見学する。
武田教授は1939年生まれで、横浜国立大学工学部金属工学科卒を卒業。さらに東京大学大学院工学系研究家修士課程冶金工学専攻修了して冨士製鐵(株)室蘭製鐵所、新日本製鐵(株)製品技術研究所課長研究員、同鉄鋼研究所主管研究員を経て94年から長岡高専環境都市工学科教授に就いている。
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武田鐵治郎長岡工業高等専門学校環境都市工学科教授
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武田教授は「昭和16年生まれで戦前から生きてます。名前に『鐵』の文字があり、縁があります。取り扱っているものは硬いけれど、人間は柔らかいです」と参加者の気分をほぐすようにあいさつして始めた。
「一般的に鉄と鋼の両方を鉄と言っている。今の世の中は一緒になっているが鉄には、鋳鉄と鋼と純鉄があり、鋳鉄と純鉄は量が少なく、日常、目にするのはほとんどが鋼。鉄に炭素などの元素を含有させたのが鋼で、鋳鉄は炭素の量が多い」と基本から講義していた。
県央地域では製造業は多いが、小さな企業が多く研究開発を進めようにも企業単独では難しい。大学や研究機関に協力を求めても、つてがなく、製造業に従事する社員が必ずしも工業科目を勉強した人とは限らない。
そうしたバックボーンの弱さを補うため、工業技術の基礎的な部分の勉強と大学の研究機関などとのパイプ構築を目的に平成8年度から年に2、3回、「技術よろず相談所」事業として技術塾を開き、長岡高専、新潟大学、長岡技科大など県内大学の教授を講師に聴講してもらっている。
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