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燕出身女性が翻訳した話題の児童書を燕市の学校などに寄付(2002.12.2)
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「女の子版ハリー・ポッター」のうたい文句で国内で、世界で注目を集める『モリー・ムーンの世界で一番不思議な物語』(ジョージア・ビング作・早川書房)を翻訳した燕市出身の三好一美さん=東京都世田谷区=は2日、燕市教育委員会に同書15冊を寄付した。
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右から『モリー・ムーンの世界で一番不思議な物語』を翻訳した三好一美さんと燕市教育委員会の登石教育長、柄沢教育委員長
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三好さんは、実家の燕市秋葉町1で料理店を経営する三好さんの父と弟の3人で午前9時半に市教育委員会を訪れ、登石弘淑教育長、柄沢好兒教育委員長に同書を手渡した。同書を市内の小、中学校、図書館へ贈る。
同書は英国生まれの物語で、世界25カ国語以上で翻訳が決まり、映画化も決定。日本では海外ミステリー出版で知られる早川書房が、初の児童書シリーズ「ハリネズミの本箱」の創刊第1弾として、ことし10月に出版した。
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『モリー・ムーンの…』の英語版と日本語版を手に翻訳者の三好さん
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孤児院で暮らす少女モーリーが、偶然見つけた一冊の本から不思議な力を開花させていき、勇気を与えてくれる物語。英国では「女の子版ハリーポッター」と話題を呼んだという。
三好さんは地元で燕中学校、三条高校と進み、大学では英米文学を専攻。その後、翻訳会社に勤務したこともあり、翻訳家の中村保男氏に師事し、辞書編纂(へんさん)も手がけた。
今はベルギーの科学会社、ソルベイアドバンストポリマーズ(株)でオフィスマネージャーとして勤務。日本の企業教育や企業家を育成し、国内の技術を世界に紹介する非営利団体、日本MITエンタープライズフォーラム=東京都=にボランティアとして参加。副業として翻訳を手がけ、幅広いフィールドで活躍する。
今回の翻訳は4月に早川書房から話があった。それから渡英して著者に会い、地名など固有名詞の調査と丹念に取材。作業は9月にまで及んだ。
三好さんは会社勤務との両立に「夜と土、日だけなので苦労しました」と話し、「翻訳っぽい文章もいいですが、日本語として読みやすくがポリシー」と時間と品質の戦いだったことを話していた。
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