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[NUM総合講座レポート(9)]青柳芳郎(株)青芳製作所社長(2002.12.3)
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平成14年11月20日
テーマ:「新時代〜変える、変わる〜」
講 師:青柳芳郎(株)青芳製作所社長
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経営大3年長橋将人さん
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本日お話下さったのは?青芳製作所の青柳社長でした。内容は、和釘づくりからヤスリ、キセル、銅器、金属洋食器、金属ハウスウェアーと様々な金属製品をこれまで作り続けた燕の産業の歴史から始まりました。製品の時代が終わると新たな製品に挑戦し新しい時代を切り開く、ねばり強さの歴史であることを知りました。かつて作り上げた時代の証として、戦後いち早く金属洋食器の輸出を開始し我が国の外貨獲得に大いに貢献したこと、また日本金属洋食器組合、日本金属ハウスウェアー工業組合という日本という名を冠する組合が燕には二つも存在していることなどを学びました。しかし輸出中心であったため1985年のプラザ合意後の急激な円高に翻弄されることとなりましたが、ここでも持ち前のねばり強さで、様々な工夫とアイディアで内需を開拓してきている実体をお聞きし、元気が出てきました。プラザ合意後、「可能性のある全てにチャレンジ」してこられ今では「オンリーワンもあるようになった」こと、受注生産から自ら市場を開拓(人のやっていないものを作り、見本市、展覧会などに参加)するという大転換をしてきたこと、企画開発や営業販売貿易を他人頼みにしないで自社ですることで顧客の生の情報を得て売れる製品作りに生かすこと、人は得意分野を伸ばし自分にも仕事にも惚れることが大事なこと、大切なお話を沢山お聞きすることができました。
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青柳芳郎(株)青芳製作所社長
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お話をお聞きして、将来自分がどう生きていけばいいか、どうあればいいか、苦しくても楽しくやっていくことの大切さなど、その手本を見せていただいたと思います。日本は不況の中で暗くなりがちですが、若者がそれを乗り越えるくらいの力で行かなければならない、それが明日へつながるということを教えて下さったと思います。正直自分は今の世の中には暗いことばかりで、明るく考えることはできませんでしたが、ゼロからの出発で、それでもやってのけた青柳社長の言葉には少し希望がわきました。ITなどこれから何が必要になっていくか、そういったお話も勉強になりました。すばらしいお話に感謝申し上げます。
NUM総合講座レポートについて |
新潟経営大学は、9月18日から12月18日まで14回にわたり平成14年度総合講座を開設。各回の講座について同大学学生からレポートしてもらい、掲載する。
総合講座では、産業界で活躍する人を講師に経営の現状や経営戦略などを講義してもらい、学生に地域企業の経営の現実を正しく理解させ、今後の学習計画や人生計画を考えてもらうこと目的とする。
今年度の統一テーマは「企業を活かす・新潟を創造する」。一般の人も無料で聴講できるいわば公開講座で、幅広い受講を呼びかけている。受講申し込みや問い合わせは同大学学務課(直通0256-53-4490)へ。講座の日程は次の通り。
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