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三条、燕両市長が合併参加を求めて加茂市長を訪問(2002.12.4)
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県央東部合併研究会が5市町村から11市町村の合併の可能性に道を開いたのに伴い、11市町村の枠組みに含まれる加茂市にも合併を呼びかけようと3日、高橋一夫三条市長と高橋甚一燕市長は加茂市役所を訪れて小池清彦加茂市長と3者で懇談。話し合いは和やかだったが、加茂市長の合併反対の考えに揺るぎはなく、平行線のままだった。
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左から小池清彦加茂市長、高橋一夫三条市長、高橋甚一燕市長で、合併したかのようなにこやかな握手でも、合併に対する考え方は遠い
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午後4時半に加茂市役所を訪れた三条、燕両市長は「この写真を見ると、きっと合併が成立したと思われる」と冗談をまじえて加茂市長と3人で握手。燕市長の「自衛隊の参謀総長になると、方向転換の時はスパッといきますよね」に、加茂市長は「いつも(燕市長に)のせられているんだ」と応じた。
本題の30万都市を目指した県央11市町村の合併をについて「地方交付税は今後減る」と予測する三条燕両市長に対し、加茂市長は「減らない。加茂市は着実に増えている」と1日に田上町に配布したちらしにあるのと同様の見解を示した。
合併特例債や起債制限比率などについてそれぞれが意見を交わした。加茂市長は「なぜ合併したいかはわかりましたが、その考えにはついていけない」と話し、11市町村が合併しない場合に「(合併は)やめるんですか?」と確認した。
三条市長は「いやいや、吉田が分かれたから、(この機会にもう一度県のパターンで)誘おうということになった」。続けて燕市長も「吉田と加茂が入らなくてもこのままいく。(燕市民から)財政の裕福な吉田と燕が2つになればいいと言われることもあるが、人口の大きいフレームでなければだめ。これ以上サービスは上げられない」と、いずれも11市町村にこだわらず合併を進めることを話した。
さらに加茂市長は「のってくるわけない。加茂だけでなく、よそもだめだと思う」と返した。話し合いは1時間半に及んだが、合併については互いに考え方を譲らず、平行線のままだった。
合併特例法のとらえ方については、それぞれが相手の言葉を遮るように考えを主張する場面もあったが、全般には雑談が多く、和やかな雰囲気で歓談した反面、腹を割ってというより互いの出方を探り合うという印象だった。
話し合いのあと燕市長は「予想通り。説得できるわけはないと思っていた」、三条市長は「交付税について、なぜ理解いただけないのかわからない」。逆に加茂市長は「県央東部(の合併)も幕引きの状態ではないか。燕が入らないのではと思う」という見方を示し、歩み寄るというよりは考え方の違いを改めて確認するという結果となった。
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県央東部合併研究会関連データ〜ニュースタンク
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