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spacer燕の研磨業者でつくる磨き屋シンジケート発会spacer(2003.1.9)

燕地域を中心とした研磨加工業者の共同受注グループ、その名も「磨き屋シンジケート」(古関鉄男チェアマン・22社)は8日、燕市・第一グランドホテルで発会式を行った。かつての商売敵は、競争より共同を選択し、21世紀の生き残りをかける。

磨き屋シンジケートの発会式

磨き屋シンジケートの発会式

地元の研磨業者は、不況や中国に市場を奪われたりで仕事が減っている。、こうした現状を改善しようと、燕研磨工業会と日本金属研磨仕上げ技能士会は、昨年7月から中小企業総合事業団をアドバイザーに共同受注システムを作成し、磨き屋シンジケートの組織化に取り組んだ。

磨き屋シンジケートのホームページ

磨き屋シンジケートのホームページ

磨き屋シンジケートは、研磨加工業者が共同受注し、大ロットに対応することで競争力を高め、販路を広げて地場産業振興や地域の経済発展を図るのが目的。燕研磨工業会か日本金属研磨仕上げ技能士会の会員で、趣旨に賛同する幹事企業5社、会員企業15社、賛助会員2社の計22社でスタートした。

共同受注システムは、燕商工会議所内の事務局が窓口となる。依頼元から引き合いを幹事企業に照会し、幹事企業が受注するかしないかを決める。

幹事企業は、受注を決めたら直接、依頼元と商談、契約し、会員企業に仕事を受けるかどうか打診する。参加会員が決まったら契約を交わし、プロジェクトをつくって幹事企業の指示で作業を進める。納品、代金回収、清算は幹事企業が行ない、リスクは基本的に幹事企業が負うが、不良品は会員企業が負う。

午後6時からの発会式には会員企業や来賓など約40人が出席。燕研磨工業会大原實会長は「2つの団体が全国に向けてアピールして仕事を取ろうとシンジケートをつくった。われわれの技術で頑張っていきましょう」とあいさつした。

あいさつする古関鉄男チェアマン

あいさつする古関鉄男チェアマン

中小企業総合事業団アドバイザーから共同受注マニュアルの説明のあと、同グループ代表の古関チェアマンは「ないないづくしのなかにあって仕事があっても、もうからない閉塞状態が続き、どうしたらいいかと考え、共同受注マニュアルを立ち上げることができた。生かすも殺すもみなさんの技術にかかっている」。

さらに「新しく研磨業を始めるという気持ちで進め、確かな技術と信頼をモットーに力を合わせていこう」と団結を求めた。

磨き屋シンジケートは、さっそく16、17の2日間、東京ビッグサイトで開かれる経済産業省中小企業庁など主催のベンチャー企業イベント「ベンチャーフェアJAPAN2003」に出展、グループのPRを行なう。

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