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燕市・大通りの消雪パイプストップで、市の対応に市民の批判の目(2003.2.3)
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燕市の商店街大通り全区間、約500mの消雪パイプが井戸の渇水で昨年12月初めから水が出なくなっている。その修理などをめぐって市の対応に市民から批判の声が出ている。
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燕市民にはタイムスリップしたような気分にさせられる雪景色の定期市
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同区間の消雪パイプに井戸水を供給する井戸は、戸隠神社境内にある。昭和40年代初めに県が設置し、燕市が管理を引き継いでいる。
井戸の渇水に対応するには新しい井戸を掘るしかなく、約1,000万円が必要。12月に補正予算も終わっており、工事するにしても工事業者の入札や掘削作業などに1カ月はかかるため、市では掘削を来年度に見送った。
同市都市計画課によると、昨年12月27日に商店街関係者から「消雪パイプの水が出ない」と連絡があり、井戸とポンプを調査したところ「渇水」のランプがついていた。
一時的に水位が下がった可能性もあり、しばらく様子を見ていたが、1月4日の積雪で全市一斉除雪を行なったときも水が出ていなかったため、業者に修理を委託。7日に業者が修理に入ったが、井戸がかれて新しく井戸を掘らなければならないことがわかった。
「昨年11月20日以降に行なったノズル調整の点検の際には、間違いなく水は出ていた。急に井戸の水位が下がったのでは」と説明する。
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水がかれた戸隠神社境内の井戸
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いずれにしろ今冬は消雪パイプの水が出ないままとなり、代わりに市は除雪で対応。これまでに1月7、31日と2月1、2日に除雪車を出動させている。
一連の市の対応に不信感を募らせているのが、井戸のある戸隠神社の星野和彦宮司だ。星野宮司は「1月6日に修理業者から、工事をするので車を止めさせてくれと連絡を受けた。近くで工事をするんだと思っていたが、7日に出先から神社に戻ると参道を重機がふさぎ工事をしていたので、松の内の境内で何をしているのかと聞いたら『市に言われた』との返事で、そのあと市の担当者が事情を説明しに来てやっと事態がわかった。それならばすぐやってくれと工事を再開したが、終わった後も報告はなかった」。
除雪についても「土、日曜の昼間、除雪をするから車をとめるなと商店街のお客を排除しての除雪は、商店街をないがしろにしているのではないか。朝、開店前に作業するなど配慮が足りない。地元商店街の活性化を願っているひとりとして、行政の配慮のなさが情けない」とこぼす。
3日は大通りで定期市が開設された。出店者は除雪車が道路わきに押し固めた雪の山を雪かきしてからテントを張っていた。
仲町商店街の出店者は「なんで水が出ていないのと思った。いつもあるのがないと困るね」と話し、買い物に来た女性は雪のある道路を見て「やーどうしたのー。困るねー」と驚いていた。
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