加茂商工会議所（阿部大爾会頭）は、5日発行した加茂商工会議所だより臨時号で、昨年12月発行の加茂市の広報紙『広報かも』に掲載された小池清彦加茂市長名の市政報告「田上町と加茂市の合併の問題について」に反論、「市長見解の誤りを糺す（ただす）」の見出しで阿部会頭のコメントなどを掲載した。

加茂商工会議所が5日発行した会議所だより臨時号

同会議所は、商工振興委員会を組織して合併について調査、研究、資料収集を行なった。その成果としてこれまでに2回、県発行パンフレットや市の財政事情について会員事業所に情報提供した。

商工振興委員会は、昨年10月から11月にかけて会員1,199事業所に対して合併に関するアンケート調査を行い、併せて「両市町の財政は火の車、将来の方向を見極めて」、「両市町は既にごみ処理事業で合併同然の状況下にある」、「県央東部合併協議会について」など『合併についてこう考えます』と題した資料を配布した。

その結果、784件（65.4％）の回答のうち、「加茂市と田上町は合併したほうがよい」の意見が全体の83.2％を占めた。この結果をふまえて、11月15日に加茂市議会と田上町議会に対し、合併協議会設置の意見書を提出を求める請願書を提出。翌16日の議会で継続審議となっている。

5日に発行した会議所だより臨時号は14,000部を印刷し、加茂市内の朝刊に折り込んだ。B3判白黒の裏表2ページで、表は「請願は有効」の白抜きの大見出しで阿部会頭の意見、ほかにこれまでの活動の写真と12月に提出した請願書を掲載。裏は太田明商工振興委員長のコメントやアンケートのときに資料として会員に配布した『合併についてこう考えます』を掲載する。

この臨時号で阿部会頭は、小池市長が12月発行の『広報かも』で同会議所がアンケートで配布した合併に関する資料の内容はすべて誤りで、これを前提としたアンケートは無効で、請願も無効と書いたことに対して抗議、反論している。

また、市長が公の広報を使って合併反対論を市政報告として報告している現状、公金を使って田上町民に折り込みちらしを配布したことに対する憂慮を掲載している。

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