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ことしに入って燕市内の重大な火災の多発に緊急事態(2003.2.7)
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燕市消防本部(小野塚栄治郎消防長)は、ことしに入って燕市内で立て続けに4件の火災が発生、1人が亡くなったことを緊急事態とみて、巡回広報を行うなど市民への火災予防の呼びかけ懸命だ。
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ことしに入ってすでに4回、強い緊張感に包まれた燕市消防本部の通信指令室
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燕市では1月の14、18日、2月に入って4、5日と4件の火災が発生した。数字では昨年同期の3件より1件多いだけだが、昨年の3件はいずれもぼやていどの小さな火災だった。
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通信司令室の電光掲示板が表示することしの火災などの被害状況
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しかし、ことしは1月14日の白山町2で工場と住宅が全焼した火災で1人が亡くなったのに始まり、18日は花見の工場と車庫が全焼、2月4日は佐渡で工場が全焼、5日は白山町3地内の工場で2人がやけど。市民の生命と財産の保全が脅かされた。
消防関係者にとってはもちろん、だれの目にも「異常」と映るほどの事態を同本部で重く受け止めている。これ以上の火災発生を食い止めようと、とくに期限を定めず昼夜に広報車による巡回広報を行うとともに、燕市の広報紙に火災予防の原稿を掲載し、区長を通じて市内全戸にちらしも配布する。
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燕市消防本部
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1月14日と2月4日の火災は、いずれも火を使っていてその場を離れている間に出火していることから、小野塚消防長は「ちょっとした不注意が危険を招く。毎日やっているから大丈夫ということではなく、もう一度、安全を確かめてほしい」と求める。
また、「ストーブの上に洗濯物を干すと洗濯物が落ちて火災になることも多いので、絶対にやめてください。ファンヒーターの噴き出し口も高温になるため反射式ストーブと同様に危険です」と話している。
燕市内の火災発生件数は、平成12年の26件から13年は21件、14年は16件と減少が続いた。俗に「火の走りが早い」と言われる午年だった昨年は、それに反して火災は少なかったのに、未年になった途端の火災の多発。市民一人ひとりの「火の用心」が求められる。
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