次に田上町の住民意向調査の結果によりますと、対象者11,283人の74.2%、即ち、3/4に当たる8,369人が回収に応じられました。
この回収に応じた3/4の方々のうち、何らかの合併に賛成の人はその32.4%、即ち、1/3弱で、2/3強の67.6%(合併反対24.8%、分からない42.8%)が合併に消極的でありました。これは全体の3/4に当たる回収者の中の割合であり、全体の1/4の方は、はじめから回収に応じられておらず、合併に消極的であると考えられます。
従って、何らかの合併に賛成の方は、全体の1/4弱であり(3/4×1/3弱=1/4弱)、全体の3/4強の方が合併に消極的であるという結果となりました。
一方、全体の1/4弱に当たる何らかの合併に賛成の方の中で、加茂市との合併を望む人は20.2%、即ち、約1/5に過ぎず、従って加茂市との合併を望む人は、全体の1/20しかおりません(1/4×1/5=1/20)。
このように、田上町において加茂市との合併を望む人は、全体の1/20即ち、約5%しかおられないという結果が出ましたので、これで田上と加茂の合併が実現する可能性はなくなり、ケリがついたといえます。
合併を結婚にたとえますと、相手が結婚はいやだと言っているときに、こちらから一方的に結婚を迫るストーカーのような行為は、全く実を結ぶことがないうえに、田上町民の怒りに火をつけ、取り返しのつかない結果を生むことになります。
田上と加茂は、すでに消防と衛生の分野で組合を作って完全に合併しており、ごみの焼却炉も火葬場も田上町にあります。
昨年12月1日から、個々の企業の焼却炉の規制が厳しくなり、加茂市の木工業において自前の焼却炉を持てる企業は一つもなくなりました。その結果、田上町に所在する焼却炉の運転時間を今までの12時間から16時間へ延長しなければならなくなり、田上町の方々に多大のご迷惑をおかけすることになっているのであります。こうした時に田上町民の皆様に失礼なことをして、その怒りに火をつけてはなりません。
田上・加茂の合併は、田上町の住民意向調査の結果、見込みが完全になくなり、決着がつきましたので、加茂市サイドは、早急に撤収するのが、田上町民の皆様に対する礼儀であり、ジェントルマンシップであると考えます。
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