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県央東部合併とからんでし尿処理場の移転改築も壁に(2003.2.19)
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19日開かれた三条、燕、栄、下田の4市町村で構成する新潟県中越衛生処理組合(管理者・高橋一夫三条市長)の平成15年第1回定例会前の議員協議会で、合併とからんだし尿処理場の三条市下水処理センターへの移転改築について議員の質問が相次いだ。
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19日開かれた新潟県中越衛生処理組合の平成15年第1回定例会
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4首長と議員24人が出席。管理者の高橋三条市長はあいさつで、同組合のし尿処理場は建設から38年たって老朽化が進み、浄化槽汚泥の搬入量増加もあって処理が難しくなっているため、組合構成市町村全体で移転改築の適地を探してきたとし、「私としては、下水道の普及と、し尿処理量が相対関係にあることを考慮し、将来にわたって下水処理施設と連携を持った形でのし尿処理場の整備が望ましいと判断し、現在、三条市の下水道処理センター周辺の近接地を移転改築の候補地として地元関係者と協議を進めている」とあいさつした。
同組合が燕市東町に設置するし尿処理場は、燕市民から現地での改築に反対があり、管理者側では移転先を探していた。三条市塚野目にある三条市下水処理センターの隣接地に移転すれば、設備の一部を公共下水道と共有することでコンパクトな施設で対応でき、建設費などのコストが削減できるとしている。
しかし、し尿処理場は環境省、下水処理センターは国土交通省の補助施設で、一つの市であれば合わせて使えるが、広域では使えない。先に燕市が県央東部合併の法定協議会設置の提案を見送ったため、議員からは合併に関連しての質問が相次いだ。
三条市の岡田兵一郎議員「構成市町村が合併しなければ、燕市も(合併)しなければ不可能なのか」との質問に、高橋三条市長は「下水道は三条市の施設なので」などと合併せずに施設の共有はできないと答えたが、さらに燕市の大岩勉議員は「燕では副管理者(高橋甚一燕市長)は、移転問題と合併問題は別なんだと申している。合併イコールとは思っていない。まだまだ策はあるのでは」と追求した。
三条市の阿部銀次郎議員は「合併を視野に入れれば安くできる。組合だとコスト高。これまでに現地改築の話で議論したが“燕はよっぱら迷惑をこうむったんだから、今度は三条に持って行って”という話で、今の管理者は将来を考えて(今の方針を)言っている。今やろうとする部分をどのように受け止めているのか」と高橋燕市長に質した。
高橋燕市長は「移転は東部合併研究会ができる数年前からお願いしてきた。この同一市町村でないと使用できないということは少し前に聞いた。どうしてもそうなのであれば、われわれはどうするか、それは合併問題とからんでいますから、どうしても合併しなければだめなのか、まだ合併しませんといったわけではなく燕市として検討していかないといけない」と、検討していく考えを示すにとどめた。
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県央東部合併研究会関連データ〜ニュースタンク
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