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県央研究所がフマル酸によるレジオネラ菌の殺菌効果の研究報告会(2003.3.12)
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三条市吉田、(社)県央研究所(高野雅志理事長)は、4月4日午後2時から三条・燕地域リサーチコアで「フマル酸によるレジオネラ属菌の殺菌効果試験」の研究報告会を開く。昨年から全国の浴場や温泉でレジオネラ菌の感染事故が相次いでいるが、同研究所が確認したレジオネラ菌に対するフマル酸の劇的な殺菌効果が注目を集めそうだ。
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(社)県央研究所の高野雅志理事長
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昨年はレジオネラ菌による死亡事故死亡事故も発生し、入浴施設の安全性が大きく揺らいだ。県が行った県内施設の行政検査でも高い割合でレジオネラ菌が検出され、2月県議会で平山県知事は水質検査基準や自主検査の義務化を含む条例改正を行う考えを示した。
そうしたなか、同研究所はフマル酸に注目した。6年前に当時、猛威をふるったO-157の殺菌の手段として、O-157に対して強い殺菌効果をもつフマル酸の実用化の手法を確立。一部、特許も取得して商品化し、県知事賞技術受賞にも輝いている。
O-157もレジオネラ菌も、ともにグラム陰性菌という同じグループに属する。フマル酸はレジオネラ菌に対しても殺菌効果を発揮するのではと仮定。実験の結果、82万個/mlのレジオネラ菌がわずか5分間でゼロになる驚くべき効果が明らかになった。
この試験結果をいち早く、現場的立場から解説しようと報告会を開く。高野理事長は「検査をしてレジオネラ菌の発生がわかっても後手に回ってしまいます。温泉を循環ろ過させない“かけ流し”が勧められていますが抜本的な解決策ではありません。しかし、フマル酸には未然にレジオネラ菌を元から断つ大きな殺菌効果が期待できます」と、浴場や温泉旅館の関係者に来場を呼びかけている。
参加の会費は資料代込みで1,000円。参加したい人は3月25日までに申し込む。参加申し込みや問い合わせは同研究所(電話:0256-32-2311・担当:吉原、伊丹)へ。
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