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茂野タンス店製作の桐たんすが伊・ミラノに出展(2003.4.3)
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桐たんすの海外販売を目指して田上町原ヶ崎、(有)茂野タンス店(茂野克司社長)がデザイナーの共同製作した桐たんすが、9日から14日までイタリアのミラノで開かれる日本の伝統工芸とモダンデザインの融合を目指した展示会「WA-Qu(和空)展」に出展される。
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「WA-Qu展」のカタログに掲載された岩倉榮利さんデザイン、茂野タンス店製作の桐たんす
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同じ期間、ミラノで開かれるミラノサローネ2003にあわせて開かれる展示会。ミラノサローネは、世界最大の家具とインテリア国際見本市で、会期中はミラノ各地で多彩な展示会やイベントが開かれる。
「WA-Qu展」もそうした展示会のひとつで、「現代空間における『和』の提案」をテーマに、京都を中心としたデザイナー13人が出展。現代デザイナーと伝統工芸の作家や職人のコラボレーションを世界へ発信する。
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海外進出の足がかりとなることを願う茂野タンス店の茂野克司社長
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同社は参加デザイナーのひとりで、以前から取り引き関係にある岩倉榮利さん=東京都渋谷区・(株)岩倉榮利造形開発研究所=から出展作品の製作依頼を受け、引き受けた。
岩倉さんのデザインを元に、キリの可能性を含めてディスカッションを重ねた末、高さ80センチ、幅180センチのチェスト型と、高さ150センチ、幅110センチの桐たんすの2つを完成させた。
この桐たんすには、高さ30センチほどの脚があるのが大きな特徴だ。どっしりと床に立つたんすのイメージとは異なり、脚をつけただけで軽やかな雰囲気をかもし出す。
同社は、小物の海外販売は行っているが、桐たんすの海外出品はこれが初めて。国内のたんす販売は、安い輸入品や狭い住宅事情から厳しい状況だが、キリのたんすは海外にはなく、海外展開を模索している。
茂野社長は「海外での販売を考え始めたのは数年前から。これまでもミラノローサを見に行ってはいたが、昨年からは意識して販路を広げたいと動き始め、ネットワークを広げてきた。今回はまず紹介すること」と話しており、出展が海外進出への第一歩となることに期待している。
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