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昨年に続いて三条の布施谷川でサケの稚魚放流(2003.4.11)
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三条市の布施谷川沿線の有志でつくる「布施谷川に鮭を呼ぶ会」(長谷川治司会長・47会員)は、11日午前10時から三条市上保内地内の布施谷川で昨年に続いてサケの稚魚放流を行い、地元の小学生が稚魚約10万匹を自然の川の流れに放った。
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布施谷川に鮭を呼ぶ会が地元児童と布施谷川でサケの稚魚を放流
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保内、井栗の両小学校児童が体長7センチほどの稚魚約10万匹を放流した。
布施谷川は全長5,710メートルの一級河川。加茂市を源流に三条市の保内、井栗地区を流れ、下条川に合流して信濃川に流れ込む。上流で五十嵐川の支流が流れ込んでおり、五十嵐川と間違えてか、秋には布施谷川を遡上(そじょう)サケが確認されている。
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バケツの中で元気に泳ぐサケの稚魚
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長谷川会長は3年前、たまたま布施谷川でサケを見つけた。これをきっかけに、布施谷川をサケの産卵が見られる川にしようと考え、有志を募って同会を設立した。
五十嵐川漁業協同組合の協力で昨年、初めて稚魚の放流を行い、ことしで2年目。地元の井栗小学校の3、4年生114人と保内小学校の3年生以上129人の児童が参加。保内小学校の今の4年生が昨年、同組合のふか場を見学し、タマゴ1,000個をもらって育てた50匹の稚魚のうち10匹と合わせ、布施谷川をまたぐ国道403号線の下流側で放流した。
長谷川会長は「あなた方がおとなになって三条や東京や海外に行っても布施谷川の流れるふるさとを思い出してほしい」、放流の応援に訪れた高橋一夫三条市長は「皆さんも世界中に行って、大きな人になってふるさとの三条に帰って来てください」とそれぞれあいさつしていよいよ放流。
川幅は約4メートル。その両岸に並んだ児童は、バケツの中で元気に泳ぐ体長7センチほどの稚魚をゆっくりと川に流した。「一匹でも多く戻ってほしい」「行ってらっしゃいと言って流した」と、児童は布施谷川に帰ってくる日を楽しみにしていた。
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