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spacer小林幸子さん招いて加茂で雪椿歌碑建立記念式典spacer(2003.4.13)

加茂市は、加茂山公園雪椿園に本県出身の歌手、小林幸子さんのヒット曲『雪椿』の歌碑を建立。12日、現地でその建立記念式典を行い、小林さん本人をはじめ、『雪椿』を作詞した星野哲郎さん、作曲した遠藤実さんも出席して歌碑の除幕を行った。

キャプション

左から小池加茂市長、星野哲郎さん、遠藤実さん、小林幸子さん

6日始まった加茂雪椿まつりのイベントのひとつとしてこの日、加茂文化会館で小林さんの記念リサイタルを昼夜2回公演で行い、小林さんはその合間をぬって出席。あいにくの小雨にもかかわらず約400人のファンが詰めかけた。

母の遺影を胸に話す小林さん

母の遺影を胸に話す小林さん

小林さんが到着すると次々とカメラのフラッシュが光り、「さっちゃーん」の声援に、小林さんは笑顔で手を振ってこたえた。小林さんは黒い大島の着物に、自身のアイデアで好きな柄のスカーフで作ったパープルや水色の地にゴールドの模様の入った華やかな帯。テレビで見せる笑顔はそのままで、来賓席に背筋をピンと伸ばして座った横顔は思ったよりきゃしゃだった。

星野さんが作詞した『雪椿』は、一昨年に亡くなった小林さんの母、イツさんがモデル。「つらくてもがまんをすればきっと来ます春の日が」と、忍耐強く生きる新潟女性を詩に託した。遠藤さんは、両親が本県に住んでおり、加茂市の親せきの家を訪れたときに曲想が浮かんだという。

除幕に笑顔で感激する小林さん

除幕に笑顔で感激する小林さん

小林さんは亡き母にも歌碑を見せようとイツさんの遺影を胸に「こんなにすばらしい歌碑を作っていただけたことを、心より感謝します。この詩をいただいた時に“やさしさと、かいしょのなさが”で始まる詞を読んで涙でにじんで見えなくなった」と時折、涙で声を詰まらせて話した。

さらに「日本人として新潟県人として恥じないよう、精一杯歌います。いつまでも見守ってください」とあいさつ。遠藤さんは「歌碑は作家にとって、そして歌う人にとって勲章だと思っている」とあいさつした。

黒みかげ石の雪椿の歌碑

黒みかげ石の雪椿の歌碑

小林さんら3人と市関係者など合わせて12人が紅白のひもを引いて除幕した。歌碑は黒みかげ石で、高さ145センチ、幅215センチ、厚さ20センチ。遠藤さんと星野さんのそれぞれ自筆の『雪椿』の詩と譜面を白く刻む。

小林さんにとっては初めての歌碑で、感激もひとしお。ミス雪椿から小林さんらに花束を贈呈し、30分ほどで閉式。小林さんは報道陣のインタビューに答えると、ファンの声援のなか、休む間もなく2回目のステージに向かった。

キャプション

キャプション

雪椿の咲き始めた公園にできた新しい名所でさっそく記念撮影をする人もいた。加茂山公園では19日に、雪椿まつりのメーン行事の大園遊会やミス雪椿公開審査などが行われる。

加茂市は、日本一のユキツバキの群生地である雪椿のまちである加茂を全国にアピールし、加茂山公園のシンボルになればと、歌碑を建立した。