【三条杯の経緯】
三条剣道会の主催する三条杯争奪高等学校剣道大会が、ことしで31回を迎える。本年度参加チームは男子72チーム、女子69チームで、県内高校はもとより、東日本を中心に全国の19県からから強豪チームが三条に集まり三条杯をかけてしのぎを削る。
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大会広報担当の大越県立三条商業高校教諭
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三条杯は三条市内の高校生の競技力向上を目的に第1回大会が開催され。市内の高校と県内の有力校とで大会が行なわれ、男女とも三条勢は活躍し、入賞を果たしていた。
第7回大会から県外校の招待が始まり三条杯の内容も充実してきた。しかし、県外の有力校を相手に戦うようになってから、三条市内の入賞が難しくなり、全国レベルの高さを見せつけられる結果となった。
第12回大会より招待校のほかに、自費で参加する県外校が増え、第13回大会からは招待校制をなくし県外校はオープン参加となった。(県内校は選抜16校及び有力校)第26回大会では過去最高の男子105チーム、女子87チーム合計192チームの参加を得た。しかし、参加校の増加は大会終了時間を著しく引き伸ばし、大会日程が1日で消化できる範囲を超えてしまっていた。
第27回大会より三条市内の高校以外すべてに大会の制限がつき県外校は、男女いずれかベスト4以上とし、県内校はBSN高等学校剣道選手権大会ベスト16以上(秋の新人戦)となった。そのため参加校は減ったが、大会のレベルはよりハイレベルなもとなって、第31回大会を迎える。その間に 三条杯に出場した学校の中から、インターハイ、全国選抜大会、国体の優勝校もでており三条杯のレベルの高さは間違いなく高校剣道界のトップクラスと言える。
また、第15回大会から各方面の協力を得てNST新潟総合テレビで大会の模様も放映されるようになり、ことしも熱い戦いが放映される。
【今後の期待】
三条杯のレベルが高くなり、市内の高校の活躍が見られなくなってしまったが、開設当初の趣旨であった市内高校生の競技力向上の原点にもどって、全国のトップレベルの中での競技力の向上に目を向けて今後の活躍を期待したい。
新潟県は二順目国体を7年後の2009年に控え、県剣道連盟は選手の強化に本格的に始動しはじめた。ジュニア強化を含た強化日程が組まれ、5、6年後の中学生には全国のトップレベルの水準に達する事を狙いにしている。二順目国体という節目もあり、三条市内の高校生にはぜひとも三条杯をステップアップに全国で活躍するような剣士へとは羽ばたいていってほしい。
【大会展望】
■男子
第一ブロックからは昨年度優勝校の仙台高校をはじめ選抜出場校の高朋、寒河江、吉原工業、らがしのぎを削る。県内勢では新潟商業、新潟高校らが初戦を突破し、上位進出をうかがう。
第二ブロック 選抜出場校の高志、桜丘らを中心に地元三条高校、直江津高校に期待したい。
第三ブロック 小山、若松商業らの出場校を中心に新潟第一の活躍を期待したい。
第四ブロック 土浦日大、前橋商業、仙台育英らの強豪校の選抜出場校がしのぎを削る中、新潟明訓、帝京長岡の県勢に期待する。
■女子
第一ブロックでは、昨年度優勝校の秋田北、選抜出場校の安積、九州からの鳳凰らを中心に地元新潟商業、三条高校の活躍を期待したい。
第二ブロック、磐田西、金沢桜丘、仙台育英高校らの選抜出場校を中心に新潟青陵活躍を期待したい。
第三ブロック、新潟明訓高校を中心に星城、宇都宮文星女子の選抜出場校が上位進出を狙う。
第四ブロック、左沢、前橋商業、松商学園らの選抜出場校を中心に県勢の帝京長岡、栃尾、小出高校の活躍を期待したい。
【新潟県新人戦結果】
■男子
1位=高志、2位=新潟第一、3位=新潟商業・新潟明訓、ベスト8帝京長岡・直江津・新潟・栃尾
■女子
1位=新潟明訓、2位=新潟青陵、3位=栃尾・三条、ベスト8=帝京長岡・新津・六日町・新潟商業
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