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三条市大島地区でナシの受粉作業始まる(2003.4.23)
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県内有数の果樹産地、三条市大島地区では満開になったナシ畑で花の受粉作業が始まり、久しぶりに青空が広がった22日、サクラより少し大きめの純白の花が一面に咲く国道8号線沿いのナシ畑では、生産農家が家族総出で作業に精を出していた。
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三条市大島地区で行われているナシの受粉作業
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昨春は異常なほど気温が高く、受粉作業も1週間ほど前倒しになった。ことしは例年並みで、20日ころから作業が始まった。
受粉に使う花粉は、品種の異なるナシの花粉が開きかけのつぼみを摘み、機械にかけて花粉だけ分離させる。
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信濃川左岸に広がる満開のナシやモモの畑
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受粉作業は、花粉を入れたびんを首から下げ、耳かきの反対側についているようなふわふわした直径5センチほどのたんぽをびんに入れ、花粉を含ませる。たんぽで雌しべ軽くたたけば受粉完了。そして次の花へ、次の花へと、人手で花から花へと渡る昆虫の代役を務める。
ナシは収穫の遅い品種から開花すると言う。今、花盛りの品種は、9月の終わりから出荷の「新高(にいたか)」や「新興(しんこう)」。盆過ぎに出荷の「幸水(こうすい)」や「豊水(ほうすい)」はまだつぼみだ。
サクラが散り、今度はナシやモモが花便りをバトンタッチし、国道を走るドライバーの目を楽しませてくれているが、生産農家に花を楽しむ余裕はない。「サクラの花見は行ったことがない」と青空を見上げて作業に余念がない。
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