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spacer燕市で日曜限定イチゴのもぎ取り体験spacer(2003.5.8)

昨年からイチゴの生産を始めた燕市西燕町、農業斉藤満さん(52)は、収穫期を迎えてことしから直売を開始。さらに4日から日曜の午前中にイチゴの収穫を体験できる「もぎ取り体験」も行っている。

イチゴのもぎ取り体験を始めた斉藤さん夫婦

イチゴのもぎ取り体験を始めた斉藤さん夫婦

直売は2月から収穫期の終わる6月いっぱいまで、月、水、金曜の週3日、午前8時半から売り切れるまで行っている。最近は1日に200パック前後を用意し、1パック400円か500円で販売しており、夕方までには売り切れるのがふつうだ。

イチゴを栽培するビニールハウスの前で直売していることもあり、買いに来た人から、たびたび「なっているのを見せてほしい」「もぎ取りはできませんか」とたずねられ、もぎ取り体験を始めた。日曜の午前中だけ行い、入場料が100円で収穫した分を量り売りする。

斉藤さん方のビニールハウスで実るイチゴ

斉藤さん方のビニールハウスで実るイチゴ

斉藤さんはコメの兼業農家だったが、一昨年にリストラで会社を辞め、考えた末に専業農家として再スタートを決意。妻の美江さん(52)と二人三脚で昨年から新たにイチゴの生産を始めた。

幅8メートル、長さ55メートルのビニールハウス3棟で平山県知事が命名した地方品種のイチゴ『越後姫』を栽培する。2棟は畑に直接、植えるふつうの土耕栽培、1棟は収穫時の前かがみの姿勢の改善などを考えて高さ1mほどにパイプを組んだ上で栽培する高設栽培。

満さんは「サラリーマンと違い、収入は作って売ってみないとわからない。自分で考えていかなくてはいけないところも大変」と話しながらも、よりおいしいイチゴの生産に励む。

美江さんは「おいしかったと言ってもらえるのがうれしい」。サラリーマン時代にはなかった苦労と喜びに手応えを感じている。問い合わせは斉藤さん方(電話:0256-62-5211)で、場所はJA燕市カントリーエレベーターの裏手。