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三条大名行列を前に先供が行列の練習(2003.5.12)
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14、15、16の3日間行われる三条まつりのメーン行事、15日の大名行列を前にその行列の先頭を務める先供(やっこ)の練習が10日、始まった。
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10日の練習に参加した三条先供組合のメンバー
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10万石の格式とされる三条まつりの大名行列は、道祖神(天狗)をはじめ、神輿、神職、総代、弓持、鷹匠、先供、傘鉾など総勢約380人で編成する。
先供は、傘のような長柄をバトンのように回したり、大羽熊、投鞘槍、天目槍、台傘、立傘、手杵傘を2人1組でたがいに投げて受け渡しながら進む。道具は重いもので20kg近くあり、長い柄の先に重心があるのでバランスをとるのが難しい。
タイミングをはかって投げられる道具を落とさないように、足を踏ん張ってしっかりと受けとる。粛々と進む行列の中で、最も動きのあるパートだ。
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三条市立南小のナイター照明の下で練習
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この先供を演じるのが三条先供(さきとも)組合(赤坂一夫会長・40人)で、毎年5月の10、11、12の3日間、午後7時から9時半まで三条市立南小学校グラウンドで練習を行っている。
初日の10日は、25人ほどが参加。本番の大羽熊や長柄に見立てた練習用の道具を使い、人差し指を立てた両手を広げて、外股で足を後に蹴り上げてから前に差し出す独特な歩き方で、繰り返し練習。ナイター照明の静かなグラウンドに「え〜とま〜かせ〜」「え〜あれわいさ〜」「え〜これわいさ〜」の気合の入ったかけ声が次々と響いていた。
先供を20数年になるベテランは「15日は朝から走り回り、一年でいちばん忙しい日。でも、みんなが待っていてくれるからやめられない。行列は毎年、いろいろに状況が違うなかで、普通にやることがいちばん難しい」と気を引き締めている。
本番当日は午前6時半に八幡宮に集合。7時半から2組に分かれて市内の約130軒の家を回り、先供の道具などを披露する。正午ころに八幡宮に戻り、短い休憩をはさんで午後0時30分に拝殿に入り、45分に大名行列の出発だ。
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