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三条まつりにあわせて三条屏風まつりが復活(2003.5.14)
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14、15、16の3日間の三条まつりにあわせて三条市中央商店街振興組合(住谷哲雄理事長)は、13日から18日まで「三条屏風まつり」を開いており、かつて三条まつりに行われていた屏風まつりを復活させようと、三条市丸井今井邸など市内5カ所で屏風を展示している。
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三条屏風まつりで丸井今井邸で展示する「源平合戦図屏風」
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江戸時代中期から大名行列の通る沿道の旧家では、三条商人がもたらした一流の屏風や越後文人の描いた屏風を通りに面した座敷に飾った。そのことから三条まつりは屏風まつりとも呼ばれたが、戦後、間もなく屏風は飾られなくなった。
その再生をと、ことし初めて三条屏風まつりを開いている。市内の旧家から借り受けたものなど丸井今井邸に2点と15周年記念所蔵品展で屏風を展示する三条市歴史民俗産業資料館に4点、今井邸と資料館を結ぶ通りにある実盛寺、宗正寺、福昌寺に2点ずつ、合わせて5カ所に12点を展示している。
丸井今井邸の「源平合戦図屏風」は、寛政3年(1791)の作で豪華な金箔を施す。作者は不明だが複数の人によって描かれており、義経軍が平家の陣を背後から急襲する「一の谷の逆落とし」、弓矢で扇を射抜く那須与一など、平家物語の名場面が並ぶ。
実盛寺の「浮山の晴景屏風」は、『北越奇談』の著者で知られるの橘崑崙(たちばな・こんろん)の作。画家としての作品は貴重。ほかににも県の文化財クラスといった作品もある。
どの会場も入場無料。開展時間は午前10時から午後4時ころまでで、15日の丸井今井邸は正午から午後2時まで大名行列のため入場できない。また、資料館では展示作品を入替えて6月22日まで開いている。各会場の展示作品は次の通り。
[丸井今井邸]▲源平合戦図屏風(作者不明・寛政3年)▲春秋山水図屏風(五老山人・大正)
[実盛寺]▲山水四季花鳥屏風(瀧和亭・明治)▲浮山の晴景屏風(橘崑崙・江戸後期)
[宗昌寺]▲花鳥図屏風(巻梧石・江戸後期)▲岩上之鷹屏風(巻華暁・江戸後期)
[福昌寺]▲晩秋之山水図屏風(山元春挙・明治)▲花弁六曲図屏風(杉渓六橋・昭和初期)
[三条市歴史民俗資料館]所蔵10点を入替えながら展示
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