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書家の外山三合庵さんがギャラリー「三合庵」オープン(2003.5.24)
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書家の三条市島田2、外山三合庵(本名・戦太郎)さん(64)は、自身の作品を常設展示するギャラリー「三合庵」=三条市南四日町3-11-8=を新築。18日から31日まで同ギャラリーでオープン展を開いている。
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外山三合庵さんが新築したギャラリー「三合庵」でオープン展
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ギャラリーは外山さんの自宅兼店舗のヤマセ酒店から歩いて3分ほど。木造2階建てで、いちばん大きな展示スペースは約60平方メートルで天井が高く、二八判と呼ばれる縦約240センチの大作を数十点並べても圧迫感のない広々とした空間だ。
オープン展では、外山さんの初期の作品から近作まで100点余りを展示。色紙から二八判、さらに書を木に刻む刻書、絵画とバラエティに富む。
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ギャラリーをオープンした外山三合庵さん
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最も思い入れのある作品は、外山さんの原点とも言える中学3年生、15歳のときに書壇院展文部大臣奨励賞を受賞した作品。鄭文公(ていぶんこう)の臨書で、1枚に60文字ずつ書いた12枚、720文字を書いた作品のうち5枚を展示している。
外山さんは「毎日、学校を4時にあがってきて、すぐに寝て8時に起こしてもらい、それから朝まで通して書いていた」と、墨の濃さなどが変わらないように一晩で一気に書き上げ、毎晩のように練習した当時を振り返る。
外山さんは中学校教諭だった故鈴木翠龍氏に師事した後、江川蒼竹氏の薫陶を受けた。書家の道を目指したが父の強い反対で断念。家業の酒店を継いだが、50歳を前に再び筆をとった。
昭和62年独立展初出品初入選に始まり、毎日展入選、芸展奨励賞、県展入選、国際展文部大臣奨励賞など数々の賞を受賞し、現在は国際書道評議員。
外山さんはこれまで市内を中心にいろいろな会場で作品を展示してきたが、二八判の大作を飾られる会場は限られ、「常設の大きな場所が欲しかった」と外山さん。10年ほどからの念願だったギャラリーで自身の作品に囲まれて目を細めている。
同ギャラリーでは月1回くらいのサイクルで作品を入れ替え、オープン展終了後は1階で書道教室、外山三合庵書塾を開く。オープン展は午前10時から午後9時まで、入場無料。問い合わせは同ギャラリー(電話:0256-35-7477)かヤマセ酒店(電話:0256-32-1709)。
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