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spacer高橋燕市長が6月定例会最終日を待たずに法定協提案の上程に結論を出すと明言spacer(2003.6.10)

燕市の合併問題をテーマにした燕市の理事者と燕市議の懇談会が10日、市役所で開かれた。このなかで高橋甚一市長は、6月定例会の最終日の26日を待たずに県央東部合併の法定協議会設置を提案するかしないかの結論を出す考えを明らかにした。

10日燕市で開かれた理事者と燕市議の懇談会で懇談申し入れの経緯を説明する酒井基市議

10日燕市で開かれた理事者と燕市議の懇談会で懇談申し入れの経緯を説明する酒井基市議

4月の改選で当選した4人の新人議員が2日、「新入生として先輩議員の意見を聞き、いろいろと考えたい」と赤塚功市議会議長を通じて理事者との懇談を申し入れて開かれたもので、市議20人すべてと高橋甚一燕市長と中野邦夫助役と関係課長4人が懇談した。

県央東部合併に反対する星野義則市議は、法定協議会設置提案のタイミングについて「7月も出せなくてぎりぎりのところまできてだめでしたとはいかない。今度、燕の選択肢がなくなる」、さらに「市長から早く決断をしてもらいたい」と高橋市長に迫った。

「法定協まで行こうじゃないですか」と市議に法定協での結論を求める高橋燕市長

「法定協まで行こうじゃないですか」と市議に法定協での結論を求める高橋燕市長

高橋市長は「常に私はずーっと東部合併研究会に席をおき、ずーっとその中で吉田に対しても東部に来てくださいと、そういう話しかしていません」と、吉田町にも参加を求め続けてきた考えに変わりがないことを繰り返し、理解を求めた。

そのうえで提案の決断は「決して6月の議会の最後までではなく、もっと早い時期に、近々中に出すか出さないか決める」と明言した。

一方で「本当のことを言えば法定協に行ってどうゆう町づくりをするか、皆さんにいろんな意見を言ってもらって、将来都市構想という形のなかで言ってもらって、その時に燕市はどうしてもだめならやめてもいいと思う。法定協に入ってからもやめられる」という考えから、「ぜひとも皆さん、法定協まで行こうじゃないですか」と、法定協の場で本格的な合併の賛否を考える姿勢を求めた。

しかし、田辺博市議は法定協が設置れた場合、「私はやめることはできないと思う。本当にやめられるのか」と法定協設置によって合併が既定路線となることに警戒感を示した。

これに対し高橋市長は「いちばん市民に知らせたいのは新市将来都市構想」と、法定協設置後に策定する新市将来都市構想こそが合併の判断材料であるとして、市民を含め法定協で判断を仰ぎたいとした。

赤塚市議会議長を除く市議一人ひとりが合併についての考えを述べ、2時間余りで懇談会は終わったが、県央東部合併の賛否でちょうど10対10に割れているそれぞれの市議の考えに変わりはないようだった。

懇談会後、高橋市長は「議会の最終日とは言わないで、提案するかしないかの結論を出す」としたが、いつ、どういう結論を出すかは、これから賛成派の市議らと相談などして決めると話していた。

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