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6月定例会で改めて今議会中の決断を示した高橋燕市長(2003.6.16)
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16日開かれた第2回燕市議会定例会で高橋甚一市長は、県央東部合併の法定協議会設置提案について改めて「燕市の態度を今議会中にはっきりとしたい」と明言。「3日間の一般質問への答弁は市民に対し考えを話す重要な場」と法定協設置の最後のチャンスととらえ、県央東部合併の必要性を訴えてゆく強い姿勢を示した。
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合併の質問が相次ぐ燕市議会の6月定例会
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今定例会の一般質問は16、17、18の3日間。質問する市議14人のうち10人が合併に関する質問を予定し、16日は5人の市議のうち3人が合併について質問した。
一般質問で古寺正晴市議は、法定協議会設置を追加提案するのか、しないのか、提案するなら時期を明確にしてほしいと求めるとともに、燕市が態度をはっきりさせないために県央東部合併を進める市町村が戸惑っていることについて高橋市長の考えをただした。
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高橋市長に詰め寄る古寺市議
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高橋市長は「燕市は態度を今議会中にはっきりとしたい」と話し、燕市が結果的に県央東部の構成市町村に迷惑をかけていることを認めた。高橋市長は、10日開かれた燕市の理事者と市議の懇談会でも定例会最終日を待たずに法定協設置提案をするか、しない決断すると話している。
また、古寺市議は吉田町が西蒲原南部の任意合併協議会から離脱したことを燕市と吉田町が「赤く太い線で結ばれていると感じた」と評し、燕商工会議所は県央東部での合併を進めるが、農業団体は正反対に組織が西蒲原にあることなどをあげて吉田町との関係を聞いた。
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市民に合併に対する考えを示す重要な場と認識する高橋市長
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高橋市長は、吉田町と合併しても人口は7万人以下で、行財政や国の方針の観点から近い将来により大きなフレームの合併が求められるという考えから「吉田町には県央東部に入りませんかと説明している」と説明。関係市町村の首長には同じような考えがあるが、「議会の方がなかなか進んではいない」現状を話した。
また、数年前に燕から吉田に合併を働きかけたとき、古寺市議が「吉田はだめだ」と言った言葉をよく覚えていると切り返し、「私の望む東部の方に、吉田町からも入るように古寺議員からも太い糸にしてもらいたい」と逆に古寺市議に要望した。
高橋市長は休憩中、報道陣の質問に対して態度の表明は「議会や事務局と相談する」と答え、現段階では「法定協として提出するのは難しい」との見方をした。
仮に法定協設置提案を断念した場合は離脱を意味するのかという質問には「結果としてそうなるが、今から離脱するとは言っていない」。さらに「一般質問は市民に対し、私はこう考えていると話す重要な場だと思っている」と一般質問中には決断はせず、法定協設置のための最後のチャンスととらえている。
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