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県央東部合併研究会が実を結ばぬまま解散(2003.6.29)
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高橋甚一燕市長が26日に県央東部合併研究会への参加の一時休止を正式表明したの伴い、同研究会は29日、役員会と第9回会議を開いて翌30日の解散を決めた。法定協議会への移行に伴って解散の計画だったが、スケジュールの延長までしたものの、結果的には実を結ばないまま花を落とした。
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県央東部合併研究会で最後に席を並べた構成5市町村長、前列左から佐藤下田村長、小林栄町長、佐藤田上町長、高橋燕市長、高橋三条市長
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役員会で高橋燕市長は、同研究会構成市町村の首長を前に一時休止としたことをわびた。高橋燕市長は「皆さまには、燕市のことで大変ご迷惑をかけしたことを心からおわびを申し上げたい。そして役員の皆さまにもいろいろと…。努力は、努力はいたしましたけれど、一時休止という形を取らさせていただきたい。苦渋の選択で」と説明した。
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役員会で一時休止の正式表明を説明し、わびる高橋燕市長
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26日の燕市の定例会最終日で表明したものと同じ文章を読み上げ、関係市町村の住民、さらに燕市の事情でスケジュールを遅らせたことをわびた。
しかし、「私としては今後も県央東部合併研究会のその芽を摘むことなく、近い将来への動向として残しておく必要があると考えている。今は一時休止という言葉を使わせていただきましたが、今後も努力していきたいのでご理解をたまわりたい」と合併推進の意思に変わりはないとした。
委員61人のうち50人が出席して開かれた続く全体会議でも、高橋燕市長は同様に発言、理解を求めた。
藤田雄司委員(三条市)は、燕市の努力で6月には法定協へ進めると思っていたので「むなしさと残念さと、今ひとつ別な感じもする」と話し、4市町村で進んでと言われても、すぐに持ち帰って検討するという甘い話ではないと不満を示した。
小野沢健吉委員(田上町)は、合併の問題の大きさから燕市の残念な結果にも理解を示す一方、吉田町への働きかけに合併の道を求めるのは他力本願で、それよりも議会で議決することが活路につながるという考えを話した。
鈴木清委員(下田村)からは「ここで白紙に戻して、あしたから各市町村がどうやって生きるのか考えればいい」と4市町村に枠組みを変えて合併を進めるのではなく、一から出直しを求める発言もあった。
高橋一夫三条市長は「燕市に対して態度がどうだといっても始まらない。これで終わるのではなくいずれは一緒になっていかなくてはいけないとなりの町」と、今は無理でも将来は必ず合併に向かうという認識から「燕市の気持ちを受け止めながら4つの市町村が新しく進めていく、というように受け止めるべき」と柔軟な姿勢を求めた。
県央東部合併に賛成の川崎健吾委員(燕市)は「何とか早期に実現するため真剣に活動を起こして民意を高めて、県央東部に多くの市民に賛同していただくように努力していこうと活動する最中であることをお含みおきを」と理解を求めた。
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閉鎖された県央東部合併研究会のホームページ
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最後に高橋三条市長は、閉会をうながすように「1年3カ月の努力は4つの市町村でいけるとなれば、むだではなかったと思う。1年3カ月、ありがとうございました」とあいさつして締めくくった。
また、同研究会のホームページは、さっそく閉鎖され、トップページに『県央東部合併研究会は、平成15年6月30日をもちまして解散いたしました。これに伴い県央東部合併研究会のホームページは閉鎖いたしました。』と文字があるだけだ。
■関連リンク
県央東部合併研究会関連データ〜ニュースタンク
県央東部合併研究会
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