燕市の高橋甚一市長は、市長交際費を同市ホームページで公開したことについて「市民から心配されるような支出はない」と話し、公開は県内20市の中でも早い方で、県央地域3市では初めて。
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燕市ホームページにある市長交際費のデータ
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近年、全国的に市民オンブズマンから市長交際費の問題が指摘され、県内でも4月の統一地方選で当選した県議に市長交際費から現金や清酒など当選祝いを支出したことに批判の声があがった。
燕市は平成10年に燕市情報公開条例及び燕市個人情報保護条例を制定している。請求があれば市長交際費も公開しなければならないが、これまで請求はなかった。しかし、高橋市長は「燕市では、市民から心配されるような支出はない」と昨年から公開の準備を進め、6月の平成14年度会計閉鎖を待って公開した。
あわせて今年度から市長交際費の支出をさらに厳しく見直し、とくに祝儀と酒は市民の理解を得られる相応の理由がない限り、カットすることにした。
高橋市長は「私は情報公開は、何でもすべきだと思っている。また、公開は交際費を減らすことも目的」と説明。「燕市の交際費支出は前任の杉山市長時代から減らし始めており、平成14年度には中元や歳暮を取りやめた。今年度から祝儀や酒の支出が抑えられると、執行予定額は県内20市の中で最低額になるだろう」と言う。
また、交際費以外でも地元選出国会議員への説明をまとめていくなど「これからはお互いが、厳しく見直していく必要がある」と、血税の適正な拠出の意識の広がりに期待する。
担当職員の話では、市長交際費を全面的に前面的に公開しているのは、20市のなかでも5、6番目になると言う。県央地域では、三条市は検討中、加茂市は予定はないとしている。
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