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ナスの無登録農薬を販売したJA燕市が検体検査(2003.7.3)
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JA燕市(中条衛組合長)が燕市内のナス栽培農家に無登録農薬「らん一番」を平成3年から12年にわたって販売した問題で、JA燕市は1日からナスの出荷を自粛して平成13年と14年に使用した農家28戸すべてのナスの検体検査を行い、安全性の確認を急いでいる。
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無登録農薬使用のナスの検体検査を行っているJA燕市
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JA燕市では、平成3年以前に使用していた同様の農薬が製造元の都合で失効になったため「らん一番」に切り替えた。昨年8月、地元でナシの無登録農薬の使用が問題になったときに「らん一番」も無登録であることを確認、販売をやめたが、幹部には報告されずに県の立ち入り調査で明らかになった。
平成13、14年に無登録農薬を使用していたのは同市のナスの生産農家が登録する燕市園芸協会ナス部会48人のうち28人。1日から出荷を自粛し、検体検査を実施している。
燕市のナスは県内で豊栄市に次いで2番目の出荷量で、平成13年には199トン、14年には186トンを出荷している。
農薬には、害虫を殺す殺虫剤、病原菌を殺す殺菌剤、雑草を除く除草剤、生育を調整する生育調整剤があり、「らん一番」は生育調整剤で、人体や環境への影響はないとしている。
JA燕市の担当は「農協として責任を感じています。検体で安全の確認を得て、できるだけ早い時期に安全宣言を行い。出荷が再開できるように努力しています。消費者の皆さまに、ご理解をお願いしたい」と話している。
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