荒木常能さんのコレクションから新聞雑誌付録と地元出版物

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荒木常能さんのコレクションから新聞雑誌付録と地元出版物(2003.7.6)

三条市立図書館（羽賀吉昭館長）では、13日まで同図書館で「本の虫コレクション～PART3戦前の新聞雑誌付録と地元出版物」を開いており、自称「本の虫」の三条市西四日町3、会社員荒木常能さん(66)収集のコレクションを展示している。

13日まで三条市立図書館で開かれている「本の虫コレクション～PART3戦前の新聞雑誌付録と地元出版物」

荒木さんは郷土史研究家で地図、クラシックと幅広いコレクションで知られる。その荒木さんコレクションを借りて平成11年に本の内容見本、平成12年に観光絵図と絵はがきを展示しており、今回で第3弾になる。

昭和7年の『主婦の友』の付録

戦前の新聞や雑誌の付録では、大正2年の『新潟新聞』に掲載された天皇皇后両陛下の写真、昭和7年の雑誌『主婦の友』にある皇室写真集。

戦後では唯一、昭和34年の全国紙3社の皇太子ご結婚記念写真など皇室の写真が20点近くと、明治天皇御製（東郷元帥謹書）の書や絵など10点近く。日露戦争と大東亜戦争の戦争画4点もある。

エネルギーを感じさせる昭和3、40年代の地元出版物

それと地元出版物は50点余りを展示。3、40年前の若者が出版した同人誌や作品集で、タイトルは三条文学、風紋、樹群、寂想、透影、眼、HOMO、願、半獣人などが並び、当時を知る人には懐かしい作品ばかりだ。

当時の印刷技術は貧しかったが、それなりに工夫して熱気や希望があふれる作品集ばかり。荒木さんは「作品の内容をお見せできないのが残念です。現代の若者はこのような純粋な精神活動はなされているのでしょうか」と熱かった時代を振り返る。

自身をムシに例えた荒木さん自作の展示ポスター

また、毎回、荒木さんは自身を昆虫に例え、昆虫図鑑の解説のスタイルを借りて「本の虫」の自己紹介。今回の「本の虫」の名は『ツクツクザッシ』。会場に掲示した自作のポスターには、カツジ目ザッシ科に属し、ムシの中でも特に付録を好むなどとあり、ユーモアたっぷりに表現している。

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