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spacer燕市長が初めて合併を問う住民投票実施の意向を明言spacer(2003.7.31)

31日午前9時半から開かれた燕市議員協議会で、高橋甚一市長は燕市の県央東部合併の枠組みについて「住民投票という選択肢が、今いちばん重要だ」と述べ、初めて住民投票を進めたいという意向を示した。

31日開かれた燕市議員協議会

31日開かれた燕市議員協議会

「県央東部合併研究会の一時休止について」を議題に赤塚功市議会議長が召集して開かれたもの。高橋市長は、6月26日に県央東部合併参加の一時休止を表明して以来、住民投票については「ひとつの手段と考えている」などと再三、選択肢のひとつと話してきたが、住民投票実施に意欲を見せたのは初めて。

大山治郎市議が合併の今後について質問したのに対し、高橋市長は「住民投票という形が今いちばん、私は選択肢として重要な方向ではないかと思う。できたらそういう方向で考えていただいて市民に判断を仰ぐ」と述べた。

報道陣の質問にこたえる高橋燕市長

報道陣の質問にこたえる高橋燕市長

さらに、住民投票が行われることになれば「先頭に立ちPRし、合併がなぜ必要かなどを市民に説明していく」と合併実現の旗振り役を務める決意を述べた。

県央東部合併に賛成する酒井基市議は「市長が言われる県央東部と合併するかしないかを問うことにしたらいいのでは」、田辺博議員は「住民発議、市長提案、議員発議とどういう方法になるか分からないが、早く進めるべき」と、高橋市長の発言を後押しした。

逆に県央東部合併に反対する星野義則市議は、3月に行った住民投票条例案の議員発議が再議に付されて事実上、市長に廃案にされたことから、住民投票の実施を「市長の口から言われるのは納得がいかない」と反発、住民投票実施は議員発議ではなく、住民発議を望むとした。

同じく本多了一市議は、星野市議と同様に市長の政治姿勢を問い、田野隆夫市議は「住民投票は、事実上、市長の信任投票になる」などと意見が続いた。

協議会のあと、高橋市長は報道関係の質問に答えた。高橋市長は、住民投票で市民に問う枠組みについて「4市町村(三条、栄、田上、下田)との合併の是非を問うものと考えている」、「吉田もこちらに入ってもらえれば、なおいいが、それ以外は考えていない」と県央東部合併で問いたいと話した。

住民投票実施の手段については、「議員発議がいちばんいいという思いで話した。3月の例(再議)があるので、市長提案は難しい」とした。

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