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spacer登石燕市教育長が文部科学大臣賞を受賞spacer(2003.8.6)

教員時代から数えて45年、教育一筋の燕市教育委員会・登石弘淑教育長(68)=燕市関崎=は、このほど地方教育行政功労者として文部科学大臣賞を受賞した。

遠山文部科学大臣名の表情を手に登石教育長

遠山文部科学大臣名の表情を手に登石教育長

登石教育長は1日、東京で開かれた全国市町村教育委員会教育長会議に出席、そのなかで行われた表彰式で、遠山敦子文部大臣名の表彰状を受けた。

登石教育長のキャリアは、昭和33年に着任した燕東小学校の教諭が始まり。寺泊、巻、佐渡の小学校教諭、新潟市教育委員会副参事などを歴任し、平成3年4月から燕東小学校校長に。同7年4月に教育長に就任し、3期目になる。

教育長として老朽化した市内の小・中学校屋内運動場の大規模改修など教育施設の充実に務め、平成7年度から不登校児童・生徒のための適応指導室「エンゼルルーム」を開設。平成15年度に県下に先駆けて公立幼稚園に障害児教室を開設、広報紙『教育つばめ』を発行するなどの功績が認められた。

登石教育長は、子どもたちや保護者などの集会など教育の講演や校長時代に始めた科学マジックや腹話術を披露して教育の現場に出向くことが多い。

「方々に行って話しを聞くのが本当のねらい。現場に行くと役所ではわからんこともわかる。子どもたちや教員の声が入ってくる」と、登石教育長は種明かしする。

公立幼稚園の障害児教室設置の必要性を実感したのも、幼稚園に出向いたときに早期の情緒不安定の園児と接した経験からだった。

また、今回の受賞は教育行政の結果に対してであり、自分ひとりの力ではないと話すとともに、「この受賞を励みに、これからも『きょうがいちばん若い』という気持ちで1日、1日を大事にしていきたい」と決意を新たにしている。