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印影偽造防止で三条信用金庫が印鑑照会システム導入(2003.8.20)
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三条信用金庫(杉野良介理事長・三条市旭町2)は、印影偽造防止のため10月1日から印鑑照会システムを導入、通帳に届出印を添付する「副印鑑」を同信用金庫27店舗すべてで廃止する。県内に拠点を金融機関の全店舗での副印鑑廃止は、同信用金庫が初めて。
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三条信用金庫が10月1日から稼働させる印鑑照会システム
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盗難通帳の副印鑑から印影を偽造し、預金を引き出す犯罪が増えている。同信用金庫は数年前から副印鑑に偽造防止用のシールを張る対策を行っているが、あわせてより安全な届出印の印影をコンピューターで管理するシステムの導入を検討してきた。
このシステムでは、印影をコンピューターから呼び出す時間がかかり、客を待たせることがネックになっていた。しかし、コンピューターの処理能力が年々、向上し、速やかに対応できるようになっため導入を進め、10月から稼働し、同時に副印鑑を廃止する。
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すべての印鑑の印影を一元的に保存する本部のサーバー
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導入したシステムは、本部にすべての印鑑のデータを保存したサーバーを設置し、営業店との間をオンラインで結ぶ。営業店が通帳のデータを磁気カードリーダーに取り込むと、サーバーから呼び出された印影と通帳のデータをわずか数秒で高解像度ディスプレーに表示。照会したディスプレイの印影と顧客からの支払請求書に押された印影を照合するシステムだ。
システム導入で偽造防止はもちろん、事務の省力化、事故防止といった二次的効果も期待される。副印鑑の添付が必要なために窓口でしかできなかった通帳発行が、ATM(現金自動預払機)での無人発行にも対応できる。
このシステムの対象となるのは、普通預金と納税準備預金、貯蓄預金の通帳。システム導入予算は数千万円。届出印の印影を画像として取り込む作業は、委託した10人ほどで毎日行っており、9月15日ころ終わる。同時に8月25日ころから順番に営業店でのテストを行い、10月1日から全店舗で稼働する。
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