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三条地域広域事務組合が初期消火、救急救助に功績のあった2人を表彰(2003.9.10)
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「救急の日」の9日、三条地域消防本部を運営する三条地域広域事務組合(管理者・高橋一夫三条市長)は、火災の初期消火に功労のあった三条市塚野目1、会社役員、五十嵐芳信さん(62)と人命の救急救助に功績のあった下田村中野原、会社役員土田友江さん(55)の2人を表彰した。
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三条地域広域事務組合から表彰を受けた土田友江さん(左)と五十嵐芳信さん(右)
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午前9時から三条地域消防本部で表彰式を行い、堀内俊夫三条地域消防本部消防長から五十嵐さんと土田さんにそれぞれに表彰状を手渡した。
五十嵐さんは5月18日、三条市東三条2地内で起きた火災で、やけどしながらも懸命に初期消火に努めてボヤで消し止め、被害を最小限にとどめたもので、その功績と付近住民の安全に寄与した功労を表彰した。
土田さんは8月23日、隣の家に住む70歳の男性が心肺停止状態になり、男性の妻から助けを求められて救急車が到着するまでの間、心臓マッサージを行ったもので、生死を分ける数分の緊迫したなかで、積極的な行動と迅速な救命手当によって尊い命を救った功績を表彰した。
同組合の表彰は、平成12年に下田村での火災で人命救助した人を功労者として初めて表彰して以来3年ぶり。2人の功績の詳しい内容は次の通り。
【五十嵐芳信さん】五十嵐さんが自宅斜め前の家が火事と聞いて向かうと、その家の2階台所の換気扇のフードから黒煙が上がり、窓に1mほどの高さの炎が見えた。すぐに自宅から消火器を持って煙が充満している室内に入り、火を消した。そのときに加熱した油が飛び散り、顔や腕にやけどをしたが、ひるむことなく完全消火した。
【土田友江さん】その日、土田さんが男性宅に駆けつけると、男性の息子が心臓マッサージをしていたが、心肺蘇生法の心得のある土田さんが交替して心臓マッサージを続け、男性はいったん息を吹き返した。それを救急隊が引き継ぎ、除細動を施して心拍が再開、翌日には意識が回復した。
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