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三条市でもブックスタート運動が本格スタート(2003.9.16)
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三条市立図書館(羽賀吉昭館長)では、今年度から健康福祉課などと連携して10カ月検診を受ける親子に絵本をプレゼントして、乳幼児に本を介して心と言葉を育む手助けをするブックスタート運動に取り組んでおり、その初日なった16日、10カ月児童健康相談会に訪れた親子に絵本2冊とそれを入れる手提げ袋をセットにした「ブックスタート・パック」をプレゼントした。
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三条市でも始まったブックスタート、16日の10カ月児童健康相談会で図書館職員が説明してブックスタートパックをプレゼント
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ブックスタートは1992年に英国で始まった。親子一緒に本を読む習慣をつけようという目的もあり、図書館の職員が母と子に本の大切さを直接、説明して手渡すことに重点が置かれている。国内では2001年4月に21市町村区で始まり、県内でもすでに上越市や長岡市、県央地域では吉田町など10市町村ほどが取り組んでいる。
三条市でも絵本を市販価格より安く提供するNPO法人ブックスタート支援センターを利用し、今年度から10カ月検診の受診者を対象にブックスタート・パックを贈ることにした。プレゼントする2冊と同じ絵本を持っている人は、1冊だけなら交換できる。
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ブックスタート・パックの絵本と手提げ袋
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三条市の昨年度の出生数は790人余り。ブックスタート・パックは1組約2,000円で、今年度はブックスタートに160万円の予算を充てている。
年度当初の4月からスタートの計画だったが、絵本の手配が間に合わなかったため、4月からの対象者には引換券を渡しており、この日が検診の親子に直接、絵本を手渡す最初の日になった。
16日は三条市総合福祉センターで開かれた10か月児童健康相談会に訪れた赤ちゃんと保護者ごとに図書館の職員が、なぜ赤ちゃんと言葉の時間を持つことが大切なのか、どんなふうに楽しんだらよいのかなどを説明してブックスタート・パックを手渡した。
ブックスタート・パックを贈られた若いお母さんは「まだ、言葉を話せない赤ちゃんに絵本を読んであげても、どうせわからないと思っていました。自分ひとりでは、なかなか意識しないとできないこと。やろうという気持ちになってきました」と、喜んでいた。
■関連リンク
ブックスタート支援センター
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