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三条エコノミークラブで捧(株)アクティス社長が講演(2003.9.19)
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三条エコノミークラブ(佐野庄市会長・125会員)は、18日午後7時から三条信用金庫本店で9月例会を開き、会員約70人が出席して(株)アクティス=三条市嘉坪川1=の捧厚雄代表取締役社長を講師に「企業の変革と新たな経営戦略」のテーマで講演を聴いた。
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18日開かれた三条エコノミークラブの9月例会
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(株)アクティスは、ACTIS三条=三条市嘉坪川1=とACTISらんなん=同市東本成寺=の2つのスイミングスクールを運営する。捧社長は祖父の代から続く木材業から三条では先がけとなったスイミングスクールへ転換。先見の明があったと言われることに「尻に火がついて新しい業種に行ったというのが実情」と明かした。
スイミングスクールへ転換する前、構造不況などで製材工場を閉鎖。残ったのは土地と借金だけだった。その土地の新たな活用をと考えたいくつかのプランのうちのひとつがスイミングスクールだった。
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講演する捧(株)アクティス社長
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当時、視察した長岡のスイミングスクールで小さな子どもが泳ぐ姿に感動。リスクを覚悟してそれから8か月余りでフランチャイズでスタートした。
供給をはるかに上回る需要で累積赤字は5年でゼロになった。最初の8年間は無競争だったが、新たに生まれた競合施設への対応に窮し、うまくいかない数年間があり、1999年にフランチャイズから独立。社員も自信を失っていた。
事業計画を社員と一緒になって練り直したことで、社員にとっても何を目指すか明確になり、初めてマーケットを考えていなかったことに気づいた。大手企業には規模では太刀打ちできないが、運営の品質なら小さくてもワールドクラスを実現できると経営戦略も見えてきた。
企業が製品やサービスをつくり、客に価値を提供するプロセスの質の「経営品質」への取り組みを開始。サービスが上がればニーズも上がり、優れたサービスを提供し続けることでワールドクラスの経営プロセスを構築できる。昨年は新潟県経営品質賞奨励賞を受賞。今度はさらに上の日本経営品質賞受賞をと挑戦する。
捧社長は「4年前はボロボロだった会社が、たった4年で日本へ挑戦している。まだまだ、やりようによってはと思っている」、「大手と同じ土俵で戦っても勝ちませんよ。別な土俵を探すのは苦労がいる」と話し、第2世代の経営者にエールを贈った。
聴講者は改革の苦労をオープンに話す捧社長の実践的な講演に、ヒントを探るように真剣に聴き入っていた。
■関連リンク
三条エコノミークラブ
株式会社 捧三条スイミングスクール
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