三条市教育委員会(松永悦男教育長)と三条神楽保存会(荻根沢歳男会長)は、5日午後1時から三条市中央公民館で第32回・三条かぐら鑑賞会を開き、県指定無形民俗文化財『三条神楽』の32舞のうち8舞を披露した。
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5日開かれた三条かぐら鑑賞会
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三条神楽は出雲流で、ふつうは5舞か7舞を伝えるものが多いなか、三条市内の6つの神社で32もの舞を保存することから、昭和38年に県の無形民俗文化財に指定された。鑑賞会は、その郷土芸能伝承の成果を観賞してもらおうと毎年、演目を変えて開いている。
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にぎやかっだった『五穀撒の舞』
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三条神楽を伝承する保内・小布勢神社、塚野目・白山神社、一ノ木戸・神明宮、田島・諏訪神社、大崎・中山神社、三条・八幡宮の6社が演舞。特別演奏として三条市立裏館小学校郷土クラブが三条凧ばやしを演奏した。
演目ごとに白山神社の五十嵐宮司が「ふだんはそれぞれの舞殿で演じる神楽ですが、今日は広いステージ中央8畳ほどのスペースに印をつけて演じます」などと解説を加え、神楽を見るのが初めての人でも興味をもって鑑賞できた。
ユーモラスな動きが楽しい『五穀撒(ごこくちらし)の舞』と恵比寿と大黒の『福神遊(ふくじんあそび)の舞』では伶人が観客にお菓子をまくサービス。それまで、静かに観賞していた観客も席を立ち手を広げる場面もあるなど会場の200人余りの観客は、200年以上昔から伝承される神楽をたっぷりと楽しみ、出演者に大きな拍手を贈っていた。
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