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[NUM総合講座レポート(3)]中野 惣太郎(株)マスカガミ代表(2003.10.11)
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平成15年10月8日
テーマ:発想の源泉「遊ぶが勝ち」
講師:(株)マスカガミ代表 中野 惣太郎
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新潟経営大3年阿部伸幸さん
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総合講座の一環として(株)マスカガミの社長、中野惣太郎先生に講義をしてもらいました。今回で第4回目となり、毎回この総合講座が楽しみになってきました。今回のテーマでは「遊ぶが勝ち」ということでした。「遊ぶ」というのは死ぬ気で遊ぶという考え方であり、真剣勝負です。理由としては、「遊ぶ」が消費者に受け入れてもらえるか分からないため、「リスク」が大きいからです。
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講師の中野惣太郎(株)マスカガミ代表
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中野社長が「遊ぶが勝ち」の方法をとった背景としては、現在日本酒の全体的シェアを占めているのが、ブランドのある特定の蔵元であり、良いものを造るだけでは勝てない時代になってしまったからです。そこで考え出したのが日本酒そのものではなく、日本酒とは異質のもので消費者に気づかせるという間接的な戦略をとりました。その戦略としては、日本酒の入れ物をビンではなく「甕」を使ったことでした。そこで完成した商品が甕覗(かめのぞき)です。
私はこの商品を見て、甕に入っているだけでインパクトがあり、また日本酒にぴったり合っているように感じました。この商品なら一回は飲んでみたいと思わせる商品であり、「遊ぶが勝ち」という戦略は大成功だと思いました。今回の講義を聞いて、経営理論や経営の仕方だけではなく、経営の基礎となる部分を改めて考えることができたと思います。
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