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燕市で交通安全指導員による通園、通学路の安全確保指導事業スタート(2003.10.12)
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燕市教育委員会(登石弘淑教育長)は10月から通園、通学路の安全確保指導事業をスタート。安全指導員が市内の小学校区を巡回し、子どもたちを巻き込む事件、事故の未然防止に目を光らせている。
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10日が初日となった燕市の通園、通学路の安全確保事業で燕西小学校区を巡回する安全指導員と燕署員
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近年、多発する子どもを巻き込んだ事件や事故から子どもたちを守り、安全確保を図ろうと安全指導員を雇用し、定期的な立しょう指導、巡回指導、危険カ所の点検確認、子ども110番の家での情報収集を行うもの。安全指導員が得た情報は学校や家庭、地域、警察など関係機関で共有し、改善策を講じる。
安全指導員は今年度10月から来年3月まで県の雇用創出事業を利用し、燕市シルバー人材センターに委託する。市内を6つの小学校区に分け、各区に2人、合わせて12人の会員を同センターから派遣し、週に3回、約2時間の指導を行う。事業費は1,411,200円。
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空き家も地図と照らし合わせてチェック
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指導の初日となった10日、燕西小学校区では午後3時に安全指導員2人と燕署員1人が巡回した。安全指導員は反射材のついたオレンジ色のベストを着て青い腕章を着け、地図を手に巡回した結果を日誌に記録した。
燕署員は、道路から引っ込んだ駐車場や空き家は、子どもたちが連れ込まれる危険性があることなど現地を確認しながら安全指導員にアドバイス。また、事故や事件の未然防止に役立つとして、「子どもたちに積極的に声をかけてほしい」と求めていた。
この日、小学校では児童が安全指導員に親しんでもらおうと、両者の対面式を行った。児童は指導員を見つけると、さっそく大きな声で「こんにちは〜!」とあいさつし、指導員も「気をつけて帰ってね」と笑顔で声をかけていた。
近年、燕市内でもプール帰りの小学生が自転車に乗った男に水着をひったくられる、女子中学生の前に全裸の男が現れる、女子高校生が男にスカートの中をカメラで隠し撮りされるなど、子どもたちを取り巻く犯罪が起きている。
燕市教育委員会では継続事業としたい考えで、「これをきっかけに交通安全と同じように、保護者や地域のボランティアも立ち上がってほしい」と活動の広がりに期待している。
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